幼女「ちょっとトイレ」タタタ
母親「いってらっしゃい」
男「……」
母親「……」
男「あの、いつかご主人もご一緒においでください」
母親「え、ええ……。ありがとうございます」
男「さっき幼女ちゃんも言ってましたが、ご主人は遠くにいらっしゃるんですか?」
母親「実は……主人は少し前に亡くなったんです」
男「え……」
母親「交通事故で……。もしかしたら幼女はそのことがよくわかっていないのかもしれません」
男「そうでしたか……」
母親「それにしても、いいお家ですね」キョロキョロ
男「あ、ええ。安くて私でも買えました」
母親「安かったんですか?こんなにきれいなお家なのに」
男「きっと大切に使われてきたんでしょうね」
母親「……」
男「そういえば昔、この家にはある3人家族が住んでいたそうです。その家族は……」
男は不動産屋との会話を思い出した。