全体的には、考え方や行動が風変わりな【A群タイプ】の傾向がみられます。A群には、妄想性・失調型・スキゾイドパーソナリティ障害が含まれます。
【妄想性パーソナリティ障害】の傾向がみられます。
猜疑心が強く、侮辱されることが許せなかったり、他人の発言の中に、自分に対する悪意がないか常に疑ったりしてしまいがちで、人と親密さを築くことが苦手な一面を持っているかもしれません。
また、自分に関して個人情報が流出してしまうことや、秘密にしていることが噂として広まってしまうのではないかと常に心配していることもあり、知人や公共の相談機関にさえもなかなか悩みごとを相談することができない場合もあるようです。
妄想性パーソナリティ障害の方へのカウンセリングでは、個人情報や話された内容の秘匿に努め、ご本人様にとって役に立つ情報や問題解決の方法を提供します。
【失調型パーソナリティ障害】の傾向がみられます。
儀式やジンクス、第六感を頼りにする等、神仏や霊的な存在を身近に感じているような方に当てはまります。そのような特徴が強すぎると、周囲からは変わり者であるというレッテルを貼られてしまう場合があり、人間関係がうまくいかず孤立してしまうことも多いものです。
また、周囲の人のあらゆる態度が、自分のことを馬鹿にしているように感じられてしまって、仕事が手につかなくなってしまうような場合があります。
失調型パーソナリティ障害の方へのカウンセリングでは、空想と事実をより分けていく等、まとまらなくなってしまった思考や気分にご本人様が振り回されずに済むように支援します。
【スキゾイドパーソナリティ障害】の傾向がみられます。
集団でいるよりも一人でいるほうが落ち着いたり、他人にどう思われようが構わないという気持ちを持っていたりすることも多いようです。そのことで、周囲の人からは協調性がないと非難されてしまうことがあれば、一層、他人と関わることは面倒くさいと感じて人付き合いから遠ざかってしまうかもしれません。
また、一人で黙々と作業をする仕事は得意ですが、チームでコミュニケーションを取りながら行う仕事は苦手で、そのような状況に置かれると退職という選択をしてしまいがちです。
スキゾイドパーソナリティ障害の方へのカウンセリングでは、限られた時間、限られた親密さの中で、ご本人様が人とのコミュニケーションは煩わしいだけでなく、実際に役に立つものだという実感をもてるようにサポートいたします。
【反社会性パーソナリティ障害】の傾向がみられます。
自分が得をするためなら、他人が損をしても構わないとも思っていたりすることがあります。そのために、隠し事をしたり嘘をついてしまうことも多くなってしまい、周囲からは責任感がないと責められてしまうこともあります。それに対しては、反省できないか、あるいは激しい怒りを感じることがあるようです。
また、スリルのあることが好きであったり、衝動的に行動してしまう場合も多く、パチンコや競馬等のギャンブルで散財してしまう方もみられます。
反社会性パーソナリティ障害の方へのカウンセリングでは、ご本人様の問題行動が、結果的にご自身にとって損を招いているということに気がついてもらい、欲求を先延ばしにすることや計画的に生活をしていけるように支援していきます。
【境界性パーソナリティ障害】の傾向がみられます。
感情的に不安定で、自分という存在が何者であるか自信がないという感覚を持っていることがあります。そのため、