アレクシオス「俺が受けた依頼は二つ、この山で発生した謎の妖魔の排除、そしてその原因の究明
原因究明は解決済みだから、あとは妖魔のことなんだが……落ち着いて聞いてくれお嬢さん
あれらはこの遺跡を出てすぐに力尽き、鉱石に戻って地面に散らばっていた
君では力が足りなかったんだ。加えてここは山中、物好きな商人が時折石を拾いに
来る程度で、人通りは存在しない。あれだけの妖魔も、外では全く噂になっていないんだ」
ユークレース「そんな……！」
アレクシオス「残念だけど無意味なんだよ、だから妖魔を生み出すのは止めて欲しい」
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アレクシオス「……それで、ここからが提案の中身になるんだが」
ルチル「誰が物好きな商人だコノヤロー」
アレクシオス「（無視）お前の取り扱ってる商品は、これらの鉱石に精霊を封じ込めるものだよな
どうだ？ 彼女くらい『存在の大きい』精霊を、今すぐ手に入る程度の大きさの鉱石の中に
入れることは可能か？ ある程度の大きさが必要でも、美濃が採掘できる」
ルチル「可能だし、コッチからも提案しようと思ってたけど、素直にやりたくなくなってきてるんだよねぇ……」
アレクシオス「遺跡に落ちていた機械の一つ目は、報酬に色が付くことを期待して渡したんだ
少なくとも、５００ｓｐは色を付けてくれるよな？ それと二つ目は『貸し』と言ったはずだ
帰ってこないなら返してくれ、メモも取っているからな（無慈悲）」
ルチル「＿若者なのに可愛くないやつめ……そのうち損得抜きで、刺されても知らないからね？」
アレクシオス「佳人以外に素直に刺されてやるほど、敏捷＋慎重は低くないから安心しとけ
そちらこそ対価分の仕事もしないなら冒険者未満だ、気合入れろよ？」
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アレクシオス「そして話は変わるが、俺たちは冒険者という、割りと世界を彷徨く仕事をやっていてね
君を連れて方方を回ることも難しくはない……というわけで、これが『提案』の中身
あの妖魔に代わる手段の提供だ。とは言え姿も見えない声も出せないじゃ話にならないから
先に力を取り戻さないとな。その辺は少々責任を感じているし、何とかすると約束しよう」
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