スポーツ、武術、芸術、仕事、その他何においても
何かをうまくやろうとするときに大切なのは力を入れすぎないこと
無の境地とも言われる、自分のことすら忘れるその一瞬
そのときこそtanasinnを最も強く感じられる
しかしそれを意識した瞬間、自分を思い出し、tanasinnは消える
ジャンルの違う達人の考え、人生観が似るのは
彼らの目指す先にtanasinnがあるからだ
いや、到達することはない
だがその過程には間違いなくtanasinnを感じる瞬間があるのだ
このことからもtanasinnは全てに通じていることが分かる
をさらに発展させると
無の境地、すなわち無意識時にtanasinnを感じるとすれば
眠っている間はどうだろうか
夢はtanasinnなのかと考える
しかしtanasinnが夢でないことは明らかだ
なぜならそれは確かにあるからだ
ではなぜ無の境地にtanasinnを強く感じるのだろう
その境地に居るとき人はどんな状態なのか
集中、静寂、不動、統合
どれもtanasinnのイメージに沿った単語ばかりだ
つまりtanasinnの状態・形状、あるいは存在形態に近づいたとき
それが無の境地と言えるのではないだろうか
――――スコット・ノーマン