ポエムwwwww
少女特有の脆さ
By みつくさ - 2007/7/5
「好きって、絶望だよね。」
中三の、回りの誰から見て完全なるも少女だった時に読んだ。ラノベの手軽に読める文学性を求めて購入した。絵が可愛いから、桜庭一樹さんの作品だから、と、案外軽い気持ちで。
だけれど、この本は軽い気持ちで読んでいい作品ではない。
主人公の少女二人は、守ってもらわなくてはいけない子供の立場にありながら、守ってもらえなかった。安心感の感じられない少女達だった。それに対して片方は早く大人になろうと実弾を欲し、片方は早く逃げようと砂糖菓子を撃った。
少女特有のいつも何かに追われている感覚。読んでいてそんな感覚に陥った。一番始めのページで既に痛々しい真相が描かれている。だからこそ、藻屑の結末が切なく、痛い。
正直トラウマになった。読後感はただただ、苦しかった。
だけど、多くの人に読んでもらいたい。
藻屑が撃った弾丸を、知ってもらいたい。
砂糖菓子では、生きられないのだ。