アジア発「パナマ病」、世界のバナナ脅かす
20世紀中期まで世界的に栽培されていたバナナ「グロスミッチェル種」は、パナマ病(Race1)によってほぼ絶滅状態に追いやられた。
現在は、Race1に耐性のあるキャベンディッシュ種が世界的に栽培され、シェアの99%を占めているという。
しかし、新たにこのキャベンディッシュ種に適したパナマ病(Tropical Race4)が登場、
ラテンアメリカ、パキスタン、レバノン、ヨルダン、オマーン、モザンピーク、オーストラリアなどで蔓延しつつあるという。
今のところバナナの生産地として知られる中南米には広がっていないものの、研究者は中南米に広がるのは時間の問題だとしている。
現時点では、Tropical Race4に対処する方法は見つかっていない。
世界ではおよそ4億人がバナナで栄養を摂取していると見られており、バナナの生産が止まってしまえば食糧危機が起こる可能性もあるとのこと。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO99775820Y6A410C1000000/