麦わら帽子をかぶって白いワンピースを着た細い体は儚げな印象を与えるものの笑顔は無邪気でかわいらしい彼女と大きな河原をふたりで話をしながら歩いているときにふと彼女の顔を見ると川面で反射した日光がキラキラときれいな背景を作っていてその中で彼女が楽しそうな表情をしていてそれがすごくきれいだから不覚にもドキッとしてしまい黙った俺を見て不思議に思った彼女が急に体を寄せて来て「どうかした?」とか聞いてくるけど顔が近くて照れくさいから「いや別に」なんて言ってごまかした俺の口数はさっきと比べて格段に減っているわけで俺は彼女にときめいているからドギマギしているのにそんな俺の気持ちには少しも気づかず話が弾まなくてつまらなそうな顔をする彼女に気づいた俺が彼女に笑ってもらおうとなんとかひねり出した冗談は全然おもしろくなくて俺も言った後に後悔するんだけど彼女は笑ってくれてまた和やかな雰囲気になって歩くんだけどずっと歩いてたら疲れるからその辺の大きな石に腰かけて二人で河を眺めていると魚が跳ねるのが見えて彼女が「あ!魚!」とか言ってはしゃぐからそれに付き合って跳ねた魚の数を数えたり近所のガキどもが泳いだり魚釣りをして遊んでいるのを見たりしているうちに日が暮れて「今日はもう帰ろうか」って言うと彼女が手を握ってきて「また来ようね」とか言うから「そうだね」って言ったりしたい