少年だった私はクリスマスプレゼントにバーコードバトラーを貰いました
あらゆる商品のバーコードを試しましたがそれもいずれは飽きが来ます
私はバーコードバトラーを手にお外に飛び出したんです
数カ月貯めた小銭を握りしめ電車に飛び乗りました
電車にはゼブラ頭をした疲れた初老のサラリーマンが一人
私は勇気を振り絞り「このバーコードバトラーに頭を通して貰えませんか？」と聞いたんです
初老の男性は弱そうでしたが毒的な意味で（これはきっと強いバーコードだ）という直感もありました
初老の男性は「坊や（笑）おじさんの頭はこんな狭い隙間に入らないよ（笑）バーコードが欲しいのかい？ いくつかお菓子を買ってあげよう バーコードも集まるだろう？」
そう言ってくれたんです
大人になって優しかった彼の頭をフサフサにしてあげたいと思うのです
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