妄想>>1「君を守るため……力のある男として……」
妄想>>1「意味わかんねえこと言ってねえで大人しくしてろ!」
妄想>>1「だが……男であるが故に君を愛することは許されなかった」
妄想>>1「君を守るために愛を捨てたんだ」
妄想>>1「……」
妄想>>1「男同士だから愛し合うことはできない」
妄想>>1「だが……これでいいんだ」
妄想>>1「君を守れた……それだけで僕は未練無くこの世から去れる」
妄想>>1「馬鹿野郎!」ギュッ
妄想>>1「……!?」
妄想>>1「男だか女だか知らねえが……」
妄想>>1「好きなら好きって言えばいいだろ!!」
妄想>>1「……!」
妄想>>1「俺は性別なんて気にしない!」
妄想>>1「……君はやっぱ凄いな……僕が惚れただけあるよ」
妄想>>1「……ちょっと眠くなってきちゃった……このまま寝てもいいかな……」
妄想>>1「あぁ……」
妄想>>1「ありがとう……」
─────────────
妄想>>1「……俺はまた旅に出るよ」
妄想>>1「年に何回か顔出してやるから……化けて出るんじゃねえぞ」
妄想>>1「じゃあな……お前ら」
俺が語りかけていた墓にはこう文字が刻まれていた
─俺が唯一愛した男、ここに眠る─
愛の境界線 END