金魚 #3

3!ken:終戦の魔女-ローレライ-◆S9mloQXxdU:2016/03/06(日) 17:48:07.43 ID:Twfo5J0M

 彼は愉快で堪らなかった。何故だか分らなかったが、
心が軽く空中に漂っているような心地だった。愉快という
ものは、うち晴れた空に浮んでる雲のようなものだ、と彼は思った。
 それは美しく晴れた春の日だった。
 朝八時半に眼を覚した。考えてみると、丁度十時間ばかり眠ったらしかった。
暫く床の中でぼんやりした後、起き上ると、頭が常になく爽かだった。

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