~男がうんこと出会う3日前~
女(旧校舎に入るの初めてかも…普段用事ないもんね)トコトコ
女(あ…あの人か)
先輩「やぁ悪いねこんな汚い校舎に呼び出して」
女「あっはい」
女(同じクラスの不良君たちに会ってほしい人がいるって言われて嫌々来たけど…)
女(チャラチャラしたタイプは正直苦手だなぁ…手短に終わるといいな)
先輩「単刀直入に言うけどさ」
女「はい」
先輩「俺と付き合わない?」
~男がうんこと出会う3日前~
女(旧校舎に入るの初めてかも…普段用事ないもんね)トコトコ
女(あ…あの人か)
先輩「やぁ悪いねこんな汚い校舎に呼び出して」
女「あっはい」
女(同じクラスの不良君たちに会ってほしい人がいるって言われて嫌々来たけど…)
女(チャラチャラしたタイプは正直苦手だなぁ…手短に終わるといいな)
先輩「単刀直入に言うけどさ」
女「はい」
先輩「俺と付き合わない?」
女「あっは……い?」
女(やばいコミュ障特有の脊髄反射「あっはい」って言っちゃう所だった)
先輩「俺前から君のこと気になってたんだよね」
女「はぁ」
先輩「俺の後輩が同じクラスに目立たないけど可愛い子がいるって言ってたんだ」
女(不良君たちのことかな…)
先輩「で実際見たら本当に俺のタイプでビックリしてさ」
女「……それはそれは恐縮です」
先輩「だから俺と付き合わない?ダメ?」
女「……私はあなたのことなにも知らないのでその…ごめんなさい」
先輩「そんなのこれから仲良くなっていけばいいじゃん!!」
女(おいおい遠回しに断ってるのに勘弁してくれ)
女「そんなこと言われても……」
先輩「俺今付き合ってる子がいるんだけど別れるから!!それなら大丈夫でしょ?」
女(は?)
女(節操のない人だなぁ……悪いけどここまできたら生理的に受付ないよもう)
女「か、彼女さんいるんですか?だったら大事にしたほうが……いいですよ?」
先輩「大丈夫大丈夫!!あいつも浮気してると思うし」
女(お前はしてるのかよ…)
先輩「だから大丈夫!!俺君のこと一番大事にするから!!!」
女(この人こっちが何を言っても聞く耳もたないだろうな…)
女(正直ここまで不愉快な気持ちになったのは初めてかもしれない)
女(金輪際関わりのないように……逆鱗に触れず断る方法は……あっ)
女「ごめんなさい付き合えません……」
先輩「……マジで?」
女「先輩にも思い人がいるように……私にもいるんです……好きな人が」
先輩「……誰だよそいつ」
女「……言えません」
女(だって好きな人なんていないんだもん)
先輩「言えよ」ギロリ
女「」ビクッ
女「えっえっと……同じクラスの」
先輩「同じクラスの?」
女(ここまできたら腹をくくるしかない)
女(ごめんね男君……名前借りるね)
女「……男……男君」
先輩「……」
女「その……ごめんなさい」
先輩「……」ボソボソ
女「……?」
先輩「………」ボソボソ
女(こわっ)
女「あの……お先に失礼しますね」トコトコ
先輩「……」ボソボソ
先輩「……男」ボソッ
私(それからだろうか私が不良グループにちょっかいを出されるようになったのは)
私(スクールカーストの高い彼らが私を笑い者にすれば回りも同調するようになるのは自明の理だった)
私(おそらくあのヤンキー先輩が絡んでいるのは間違いないだろう)
私(正直そんなことは私にとって些末な事だ)
私(私が気にしているのは……男君は大丈夫だろうか…?)
昼休みが終わり5限目
男(うんこの言っていることが本当なら)チラ
女「」カキカキ
男(俺の憶測が正しいなら告白されたのは女さんだろう)
男(あの不良たちは俺が便所飯しているときに語っていた)
男(怖い先輩がいると…おそらくそいつが女さんに告白して残念ながら玉砕…)
男(根に持った先輩が後輩の不良2人になにか告げ口でもしたのだろう…多分)
男(その怖い先輩とやらに陰湿な嫌がらせをされて……)
男(女さんは大丈夫だろうか…?)
女(もしかしたらこれから男君が危ない目にあうかもしれない)
女(私のせいで…どうしよう)チラ
男「!?」サッ
女(……?俯いてるけど体調悪いのかな?)
男(危ない…ジロジロ凝視してるの見つかるところだった……いやバレたかも)
男(でも一瞬だったけど…振り向いた女さん…可愛かったなぁ)
女(そういえば昼休み男君は教室にいないけどどこで過ごしているんだろう)
女(友達のクラスに行っているのかな?)
女(いやないな…友達いなさそうだし)