不良「先輩まさか職員室から…?」
不良2「……失礼ですが正気ですか?職員室で確実に問題になりますよ?」
先輩「俺もそこまでバカじゃねえ…正直やりすぎたかもな…女ちゃんの住所載ってるし」
不良「これでお義父さんに挨拶できますね!先輩!」
先輩「まだ付き合ってねぇよアホン!」
先輩「……俺は女ちゃんの連絡先が知りたくてどうすればいいか悩んでいた」
先輩「そんなとき担任に呼ばれてな……嫌々職員室に行ったら誰もいなかったんだ」
先輩「あとは察してくれ」
不良「先輩まさか職員室から…?」
不良2「……失礼ですが正気ですか?職員室で確実に問題になりますよ?」
先輩「俺もそこまでバカじゃねえ…正直やりすぎたかもな…女ちゃんの住所載ってるし」
不良「これでお義父さんに挨拶できますね!先輩!」
先輩「まだ付き合ってねぇよアホン!」
先輩「……俺は女ちゃんの連絡先が知りたくてどうすればいいか悩んでいた」
先輩「そんなとき担任に呼ばれてな……嫌々職員室に行ったら誰もいなかったんだ」
先輩「あとは察してくれ」
不良2「問題はどう名簿を戻すかですね」
不良「?普通に戻せばいいじゃん」
先輩「あの時はたまたま職員室に人が一人もいなかったからな……普段はそうもいかないだろう」
不良2「あまり時間をかけるのも得策じゃありません…担任に名簿がないのを見つかる前に……」
先輩「できるだけノーリスクでいきたいところだ」
不良「うーん……」
不良「男の引き出しか鞄に入れちゃうのは?」
不良2「は?」
不良「いや男に罪を擦りつければいいんだよ犯人が先輩だってバレなければいいでしょ」
不良「それにもし男が犯人でないと分かっても真犯人は不明のままだし男には一定の不信感がつくでしょ」
不良「それに唐突に犯人扱いされたら釈明なんて簡単にはできないし口の回らない男君なら尚更」
不良「僕たちの勝ちだよ先輩」
先輩「もし男の手荷物に名簿をいれたとしてもどうする?その日にでも荷物検査でもさせるのか?」
不良「……そこまで考えてませんでした」
先輩「……その日にお前らが職員室に行って名簿がないことを指摘するとか?」
不良2「それじゃ怪しまれますね……そうだな」
不良2「父親が携帯を新品したので緊急連絡先を変更したいでいこう…名簿を確認するはずだです」
先輩「決まりだな…今日は無理だし明日だな」
うんこ(やべぇぞ男!!!)
~~次の日の昼休み~~
男(さて今日も便所で飯食うとするか)
男「よっこらせっくす」ガタ
女「あっあの男君」
男「えっ……なんだい?」キリッ
男(今の絶対聞かれたわ……ふざけんな)
女「あのさ……あとで話したいことがあるんだけど……時間いい?」
男「うん……後でね……これから友達と食べるから」
男(まぁ嘘ではないよな)
女「そっか……時間大丈夫なら一緒にお昼どうかなと思ったけど……じゃあ後でね」
男「うんわかった」
男(…………やっちまった)
~~旧校舎トイレ~~
男(マジかよ……うんこと女子でうんこ選んじゃったよ俺)モグモグ
男(俺に話ってなんだろう……もしかして俺のこと好きなのかな)モグモグ
男(……冗談はおいといて十中八九いじめに対しての相談だろうな)モグモグ
男(あのクラスの雰囲気に染まっていないのは俺だけだろうし)モグモグ
男(……だとしても俺にできることって一体)モグモグ
男「あっ出る」
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!
男「よううんこ野郎」
うんこ「オッスオラうんこ!!…って言っている場合じゃねぇーぞ!!」
うんこ「おめぇ今日ここで排便しなかったら人生終わってたかもしれねぇんだぞ!?」
男「人生なら先程終わったところだよ……女さんとの食事を断ってお前に会いに来てやったんだ」
うんこ「だから断ってよかったじゃねぇか!!」
男「なんだとうんこ野郎!!!やんのか!?」
うんこ「いいから聞け男!!聞く耳持たないとおめぇに飛びかかるぞ?いいのか?」
男「……?」
うんこは昨日の放課後旧校舎の出来事を簡潔に話してくれた…
女の連絡先を知るために先輩が俺のクラスの名簿を盗んできたこと
名簿の処理方法に悩んでいたこと
そして今日先輩と不良2人の幼稚で狡猾な罠が俺を待ち受けていること
うんこ「わかったか男?」
男「あぁ……本当にありがとなうんこ……今日お前に会わなかったら俺は……」
うんこ「気にするな男……オラたち友達だろ?」
男「あぁ!!じゃあ行ってくるわ」
うんこ「大丈夫か?なんならオラをお守り代わりに掴んで持っていってもいいぞ?」
男「いや遠慮しとくわ……」
男(好都合だ……そっちがその気ならやってやるよ)
~~職員室~~
男「すみません先生」ハァハァ
担任「どうした男?肩で息して……まだ昼休みだぞ?」モグモグ
男(この顔色……間に合ったかな)
男「休憩時間にすみません…でもすぐに伝えなくてはいけない用件だと思ったので……」
担任「そうか…でどうしたんだ?」
男「僕の父が携帯を一新したので緊急連絡先を変更したいのですが…」
担任「うーんできればお父さん本人から連絡ほしいんだけど……えっと…」
担任「……ない」
男(間に合ったか)
男「?どうかしましたか?」
担任「……名簿がない」
男(とりあえず俺の身の保証は守ることができた)
俺(俺の手荷物に名簿が入っていて荷物検査が行われてもすぐさま疑われることはないはずだ……)
男(俺が名簿がないことを発見した第一人者だからだ)
男(不良共が名簿を仕掛ける前だったら僥倖)
男(俺の鞄に名簿を入れる機会を狙っているはずだからあいつらが所持しているはず……)
男(おそらく自分の鞄にでもしまっているのだろう)
男(ありがとう……うんこ)
男「引き出しにしまったのでは?」
担任「一応見てみるか…」ガサゴソ
数学教師「……?先生どうかしたんですか?」
担任「いや……ちょっと……名簿がないんですよ」ガサゴソ
数学教師「えっ?見に覚えはないんですか?」
担任「最後に見たのは一昨日ですから……昨日か今日でなくなったのか」
数学教師「見に覚えがないなら……考えたくありませんが誰かが……」
「どうかしましたか?」
担任「いやそれが……」
ザワザワガヤガヤ
担任「……男、悪いが教室に戻っていてくれ…」
男「……わかりました」