~~男の家~~
男「……」
男(……一年次の時うんこは自分のことを旧校舎そのものだと言っていた)
男(実際うんこのおかげで旧校舎でたむろしている不良達の会話を俺に伝えてくれたのだから間違いない)
男(あの時代を感じさせるボロクソの旧校舎がうんこ…)
男(うんこは俺の雑談相手になってくれたが…長い年月の過去はあまり話してくれなかった)
男(いや……きっと話せなかったんだ)
男(うんこの正体は幽霊で案外近年に旧校舎にとりついたのか…それとも)
男(旧校舎が長い年月をかけてうんこという意識が生まれその前の記憶がないのか…)
男「もし前者の幽霊が……女の兄だとしたら」
男「そう仮定すると…曖昧とだけど繋がるんだ…」
男「女は兄と同じ大学を受験するため遅くまで図書室を利用している…」
男「それで女は…夜遅く兄の死んだ旧校舎に足を運んだ」
男「うんこの声を聞いて逃げ出して翌日俺と確認しにいった」
男(あの時の女の様子はどう考えてもおかしかった…)
男(週末は兄の墓に……俺にいろいろ話してくれた)
男(女は兄の記憶は今でも鮮明に思い出せると言っていた……)
男(きっと……)
男(夜遅くに旧校舎に足を運んだ日になにかあったんだ…)
男(うんこの声が……兄と一緒だったんだ!!)