後輩「ヒップホップは緩急が大事ですからね、私のよぉく見ててください」
男「んん~? 中々……難しいんだな」
後輩「一ヶ月後の大会に向けてビシバシやりますよ! ほら1,2,3! 1,2,3!」
後輩「ヒップホップは緩急が大事ですからね、私のよぉく見ててください」
男「んん~? 中々……難しいんだな」
後輩「一ヶ月後の大会に向けてビシバシやりますよ! ほら1,2,3! 1,2,3!」
↓七咲
ヒェア!イェア!
http://imagizer.imageshack.com/img921/3588/W9SlJ0.jpg
期待した
七咲を思い浮かべながら開いた
ヒップホップって腰振る大会だったんだわ
NEPの後輩こと七咲
生意気敬語後輩の七咲率は異常
たまらん
◆三時間後
男「っわーー、疲ッれたァーー!」ドテ
後輩「先輩休んじゃダメですよ」
男「もーヤだ、ヤだもー」
後輩「幼児退行している……」
男「ムリムリムリかたつむり」
後輩「先輩……この部に入った時の抱負を憶えていますか」
男「忘れたけど」
後輩「うわぁ……。先輩『絶対ピート・ロックみたいになってやる!』って豪語してたじゃないですか」
男「そうだったかなぁ……」
後輩「えー……」
男「夢は叶わないから夢なんだぞ、いいな?」
後輩「……こんな情けない人初めて見た」
後輩「じゃ、じゃあ先輩」
男「ん?」
後輩「もう少し練習頑張れたら……」
男「!」
後輩「ご褒美……あげますよ?」パンツミセー
男「ばッ……バカ野郎、そんなモン要らねえっつの!」
後輩「あれ、嬉しくないんですかぁ?」クス
男「そ、それより練習戻るぞアホ……っ」
後輩「あはっ、なんだかちょっとやる気になってませんか」
男「……お前あんまり年上からかうなよ」
後輩「すいませんでした」
後輩「(ちょっと踏み込み過ぎちゃったかな……反省反省)」
すみませんでしたなんて要らないのおおおお罵っていいのおおおお
あーー!!!あああ!!!あー!!
明石さんで再生されたんよ
◆夕刻
後輩「先輩、今日はここまでにしましょうか」
男「おう」
後輩「お疲れさまです……」
男「お疲れー……」
・
・
・
・
◆ロッカールーム
男「…………」
後輩「先ぱぁい、なんだか怒ってますぅ?」
男「別に……」
後輩「先輩」クイッ
男「っ!」ドキリ
後輩「本当は私のパンツ、見たかったんじゃないですか」ヒソヒソ
男「バーカ、違うっつの」
後輩「強がらなくてもいいじゃないですか~」クスクス
男「だからそんなんじゃ無いって」
後輩「んふふ、照れてますね」
男「お前なぁ……」
後輩「……あ、いけない。今日用事あったんでした」
男「ん?」
後輩「ホントは一緒に帰りたかったんですけどぉ……しょうがないですね」
男「そう……」
後輩「先輩冷たい~」
男「とっとと行け、しっしっ」
後輩「ちぇ~……バイバイ先輩~」ニコ
男「まったく……」
◆翌日
後輩「では今日も張り切っていきましょうか」
男「押忍……」
後輩「リーボック、スライドスライド!」サッサッ
男「リーボ……」ボソ
後輩「声が小さいです、もう一回」
男「うす……」
後輩「声を出さないと身に付かないですからね」
男「…………」
・
・
・
・
後輩「ここで……ブルックリン!」グイッ
男「おお……!」
後輩「〆にスネイクです」クル
男「すげぇな……」
後輩「これキメると格好いいですからね、是非覚えましょう」
男「おう」
後輩「じゃあ20セット繰り返しましょう」
男「げっ……」
◆その後
後輩「先輩そろそろ休憩しましょうか」
男「あああーーづか"れ"た"ぁぁぁ……」ドテー
後輩「あはは、難しいですからね今回は」
男「…………」
後輩「……先輩」
男「うん?」
後輩「全国行きましょうね。必ず」
男「あー……出来たらな」
後輩「……私は」
男「……?」
後輩「先輩とならどこまでも征ける気がします」
男「お、おお……」
後輩「これプロポーズですからね」
男「へっ?」
後輩「何でもないでーす」ニヤ
男「?」
後輩「ところで先輩」
男「うん」
後輩「私、今日どんなパンツ履いてると思います?」
男「はっ?」
後輩「正解は水色です」
男「いや聞いてないし」
後輩「見たいですよね?」
男「いや全然」
後輩「わかりますわかります、先輩も男の子ですもんね」
男「聞けって」
後輩「もぉしょうがないですねぇ……」ヌギヌギ
男「お、おいバカ」
後輩「しっかりその目に焼き付けてくださいね」パサッ
男「わー! わー!!」
男「やめ───────────」チラ
後輩「ぷっ……」
男「?? な、なんだそれ」
後輩「あはははははっ、引っ掛った引っ掛った!」
男「お、お前な!」
後輩「オーバーパンツですよオーバーパンツ、要は見せパンですよ」クックックッ
男「なんだよ……まったく」
後輩「あはは、先輩本気にしてたでしょ? ざんねーんでーす。ぷっくっく」
男「う、うるせぇ」
後輩「顔! 真っ赤ですよ、ははははは! ひーお腹痛いっ」
男「クソっクソっ」
後輩「期待したでしょ? 期待しましたよね? 先輩、変態さんですもんねーー?」
男「いい加減にしろっ」バッ
後輩「きゃ、ちょっと何して……あはははははは」
男「笑え死ね!」コチョコチョ
後輩「ひー! ひあはははははっ、先輩、ちょ」
・
・
・
・
後輩「…………」グデー
男「すまん……そんな過呼吸になる程やるつもりはなかったんだ」
後輩「先輩ヒドい」
男「お前もな。年上をからかい過ぎだ」
後輩「ごめんなさーい……先輩、力入らないから起こしてください」スッ
男「ん、おう」ニギ
後輩「……ん」グイッ
男「う、うわっ」
後輩「ちょ、せんぱ──────────」
男「いてて……大丈夫か後輩」
後輩「いきなり押し倒すとは大胆ですね」
男「あ、あれはバランス崩したからだ!」
後輩「ふふ、分かってますよ」
男「……あっそ」
後輩「…………」クスクス
男「はは……」
後輩「んーーっ、何かすごい疲れちゃいましたね」(背伸び)
男「そう……だな」
後輩「? 先輩?」
男「…………」
後輩「どうしました?」
男「(後輩の瞳、涙で濡れてすごい……綺麗だ)」
後輩「そんなに見られると照れちゃいますよ」アセ
男「あ、スマン……」
男「…………」
後輩「…………」
後輩「(あれ? もしかして今、ムード良い?)」
男「(トゥループを今日中にマスターしないとなー……)」
後輩「────────先輩」
男「おう、そろそろ練習再開しないとな」
後輩「…………」ギュッ
男「え……」
はよ
焦らすな
どうなっちゃうのかしら
後輩「先輩」
男「な、なんだよ……?」
後輩「キス……してもいいですか」
男「!?」
後輩「その……好きだったんですよっ」
男「…………」
後輩「ずっと前から……」
男「いやっ、でも……」
後輩「ね、いいですよね? しましょうよ」ジリ
男「待て……」
後輩「ん……っ」
男「む……!」
後輩「ちゅ……っ……んん」
男「(後輩の舌……やわ……らけぇ)」
後輩「んく……ぷはぁ……っ」
男「は……はぁ、はあ……」
後輩「……どうしようも無いくらい好きなんですよ」
男「そんな事……」
後輩「先輩、脱いでください」
男「は!?」
後輩「シて欲しいでしょう、ね?」カチャカチャ
男「ちょ、待った」
後輩「私も先輩のが『欲しい』んです……はあ、はぁ……」カチャ
男「やめろって!」
後輩「据え膳食わずは男の恥ですよ」ニギ
男「う……」
後輩「あは、先輩の美味しそ……」
男「お……っ」
後輩「いただきま──────」
男「俺、彼女いるんだって!」
後輩「………………………………はっ?」ピタ
男「言うタイミング無かったんだけど……」
後輩「ウソ……」
男「いや本当に……一組の女と……」
ガラッ
女「やほー、遊びに来たよー……」
男「あ」
後輩「あ」
女「あ」
男「いや、違……これはな」
女「なな、何やってるのあなた達!?」
後輩「いや~、これはですねぇ、先輩がどうしてもって言うから」
男「お前ふざけんなっ」
後輩「ひっく……先輩が、無理やりに」グス
女「イラマって事? 最ッ低……」
男「いや違うぞ? 違うからな?」
女「歯ぁ食いしばりなさいよ」ギュ
男「待った! 待っ」
バキィ
◆
女「もうこれからは後輩ちゃんに会うの禁止です」
男「いや、それは」
女「ダメったらダメ。ヒップホップとやらの練習は動画サイト観るなりしてやる事」
男「そりゃ無理だって……一緒に連携を確認しなくちゃいけない時もあるのに……」
女「……あたしの言うこと聞けないの?」グッ
男「分かった分かったよもう、その手降ろせって」
女「男はあたしだけを見てればいいんだよ?」
男「…………」
・
・
・
・
◆
後輩「(先輩……今日も来なかったな)」
後輩「(彼女さんに怒られちゃったかな……)」
後輩「(しばらく経ってほとぼりが冷めたら来れるよね)」
後輩「私もやれるだけの事はしよう」
ガラッ
後輩「せんぱ……!」クルッ
女「悪かったわねあたしで」
後輩「女先輩……」
女「男から伝言があるわ」
後輩「先輩から!?」
女「『もうお前とは二度と会いたくない』だそうよ」
後輩「え……」
女「以上、それだけ。じゃあね」
スタスタ
後輩「そんな……何で……?」
◆
男「(あの日からだいぶ経ったが未だに女は許してくれそうにない)」
男「(前から思っていたけど女は束縛力が少し強い気がする)」
男「(何とかして後輩に一言連絡がしたい……が)」
男「(あっ……そうだった)」
・
・
・
・
友「後輩の連絡先ぃ?」
男「頼む! 自称情報屋のお前なら知ってるだろ?」
友「自称は余計だ……まぁ自称なんだけど。えーちょっと待て」パラパラ
男「あるのか!?」
友「お、あったあった。ほい後輩ちゃんのメアド」カキカキ
男「サンキュー、恩に着るぜ」
◆
男「送信……っと」カチ
男「…………」
ピロリン
男「早っ」
後輩『私のこと嫌いになったんじゃないんですか』
男「えっ?」
男「いやいや待て待て……『誰がそんなこと言ったんだ』……と」カチ
ピロリン
後輩『女先輩が私に言いに来ましたよ? 二度と会いたくないって』
男「…………女が……?」
女「……誰とメールしてるのかな?」
男「はっ!」
いや、後輩「そんな、なんで!?」じゃねえよそら会いたくねえわ
いや、むしろ会いたいだろ
続き気になる
はよ
はよはよはよおお
続きは製品版でお楽しみください。
はーやーく!はーやーく!
すみませんが結局書けませんでした…が お詫びとして新作を近日中に書きます
風邪こじらせて既に植物状態なのおおお
お前ら諦めろよ