ポケットを叩くと二つになるはずだった。
意気揚々とポケットをまさぐり取り出すとそこには壊れたビスケットが。
泣いた。そして鳴いた。
自分勝手な欲望のために生まれて初めて大切なものを失ってしまったのだ。これが鳴かずにいられるものか。
ビスケットの元気な姿を思い出して両の肩がずしっと重くなった。まるでビスケットをおぶっているかのようだ。
私は泣くのを辞めた。一生この罪を背負って生きていくことを決めたのだ。
今の自分に何ができるのか考えてみた。
そうだハローワークに行こう。
~完~
ポケットを叩くと二つになるはずだった。
意気揚々とポケットをまさぐり取り出すとそこには壊れたビスケットが。
泣いた。そして鳴いた。
自分勝手な欲望のために生まれて初めて大切なものを失ってしまったのだ。これが鳴かずにいられるものか。
ビスケットの元気な姿を思い出して両の肩がずしっと重くなった。まるでビスケットをおぶっているかのようだ。
私は泣くのを辞めた。一生この罪を背負って生きていくことを決めたのだ。
今の自分に何ができるのか考えてみた。
そうだハローワークに行こう。
~完~