ネットワークでの情報展開に関する考察 #1

1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/01/08(金) 23:52:23.24 ID:ixUUbR1w

今回の事件でネット叩きのようなことがぼちぼちとマスコミによって行われている。犯人の実名(M○○○というウソの実名と、現在T○○○という別の実名?が流れている)と画像が無責任に垂れ流されたという事に対する非難である。そのことの是非はひとまずおいておいて、何故このようなことがおきるのか? それを知るには、まずインターネットというメディアと、既存の紙、電波との違いをはっきり認識しておく必要がある。

インターネットが既存のメディアと異なる部分は、

双方向性
即時性
情報発信サイドとしての参加の容易さ
匿名性
虚実入り交じっている
であり、これらは微妙に絡み合っている。いったんこのような事件が起こるとさらにこれに「群集心理」が加わる。なにか騒ぎを求めている者、場の混乱を楽しむ者。彼らにとって犯人の実名であるとか画像は恰好のストレスのはけ口となる。その伝搬のスピードは他のメディアでは真似できない。ここに怖さがある。いったん流通した画像は個人のローカルのディスクに保存され、そこから世界中のwwwサイトで掲示されることになる。こうなったら最早取り消しはできないだろう。一つ削除させても次々と同じ様なサイトがあらわれる。酒鬼薔薇事件の時もそうであった。

何故こうなるかというと、まずネットワーカー全体に流れる仲間意識というものがあるだろう。実名・画像の流出を邪魔する行為というのは、お祭り騒ぎを楽しんでいるネットワーカーに対して喧嘩を売っているに等しい。ますますむきになりコピーサイトが増えるだけである。もう一つ、ネットワーカーは現実世界の権力をネットに持ち込まれることを極度に嫌うものである。マスコミ、人権擁護団体、右翼、極左といった権力を使ってネットワーカーを抑圧しようとする、叩こうとする。これに多くの匿名ネットワーカーが反発するわけである。先のインターネットというメディアの特性を理解しているのであれば、このような権力構造を持ち出すことは愚行であることがわかるであろう。ネット上では「対等」なのである。法的規制に関しては今回は触れない。というかまだグレーゾーンである。インターネットはそれこそワールドワイドで接続されているわけで、どこの国の法律を適用するのかっていう問題もあるからだ。

実名・画像をばらまいて騒ぐことの是非を言っているのではないことをお断りしておく。

次回は匿名性の功罪、でも書いてみます。

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