吾輩はロリコンである。前科と職ははまだ無い。
偉大なる小説家を真似て書き出してみたが、あれほどの文章を書く力は俺にはない。何となくこう書き出してみたかっただけである。
だからこの小説に期待をしないでほしい、これはただの俺の体験記であり日記と言って差し支えないレベルのものだ。とは言えせっかく書いたものだ、もし貴方が暇を持て余しているのなら読んでみて欲しい。暇潰しくらいにはなるかも知れない。
或る日の午後、俺は小遣いを貯めて購入したデジタル一眼レフカメラを持って家を出た。児童用通学路の何気ない日常を切り取るという芸術性の高い趣味を楽しむためである。
歩く事数十分、いつも訪れている通学路沿いの公園に到着した。ここは家と交番から遠く、小学校とも少し離れている場所だ。
おそらく「家と交番から遠いのは理解できるが小学校から離れている場所を選ぶ理由が分からない、ロリコンにとって小学校が聖地ではないのか」と思った人が多いだろう。では説明しよう、これには三つ理由がある。一つ目は小学校付近は横断歩道の旗振りなど児童を見守る大人が多い事。二つ目は教師から寄り道を禁止されている児童が叱られるリスクを恐れ、学校帰りに、つまりランドセルを背負ったまま学校付近の公園には行かない事。そして第三に……俺の好きな娘がいる事。