部下「あいつら、凍えてました」
奴隷商「……知ったこっちゃねぇ。まあ、五匹も残ったら上出来と思おうや」
部下「……」
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ガタガタガタ
鼻たれ「……僕たち、どうなるのかな」
ブス「……決まってるわよ。次の街で売られる」
ハゲ「寒すぎてつま先の感覚がなくなってきた……」
ブス「……ほら、みんなもっとくっついて。体で温めあうのよ」
ハゲ「……」ブルブル
鼻たれ「おい近寄るなよハゲ」
ハゲ「だって、寒すぎて……」
鼻たれ「うるせーハゲが移る」
ロリ「……」
ブス「ねぇ、あなた、名前はなんだっけ?」
ロリ「えっ……。」
ブス「名前よ!もしかして、名前がないの?」
ロリ「……ない」
ブス「そうなの。でも珍しいことじゃないわ。この荷馬車にいる半分以上の子は、名前も親も希望もなにもない」
ロリ「……」
ブス「私には名前があるけどね。私『マーガレット』。よろしくね」
ロリ「よ、よろしく……」
マーガレット「……それにしても寒いわね。凍えてる12人の子供に対して、くたびれた毛布が3枚。なんなのよ全く」
ロリ「……」
マーガレット「あなた、昔はどんな子だったの?」