僕の人生の目覚ましは未だに鳴らない
何処にあるのだろうか
本当に鳴るのだろうか
そもそも存在するのだろうか
それすらも分からない
ああ人生の目覚ましよ
もしも何処かにあるのなら
僕だけのためにあるのなら
どうかそのまま起こさないでくれ
もし鳴れば寝坊になってしまう
鳴った途端現実に追われてしまうんだ
だからどうか頼む
そっとしておいてくれ…
悪夢から覚めた午後2時
目覚ましはない
寝坊でもない
ただ腹が減り起きたのだ
人生は眠らない
意識は時間を認識し記憶する
身体は食糧を渇望し心臓を動かす
心は安息をそして愛を欲する
意識が存在する限り
身体が心臓を止めない限り
心が欲を失わない限り
人生が眠ることはないのだ
非情にも書き換えられていく己の人生
どうすることもできないまま眠りにつく
人生の目覚ましを胸に抱えながら