780: おさかなくわえた名無しさん 03/08/21 22:47 ID:S0QqRSXa
5年程前の秋の事。
会社の仲間内で、割と小洒落た高原のコテージへと2泊3日でテニスへ行った。
テニスについて、可が無く不可しか無い腕前な私はその時点で
恥ずかしい思いをする事は火を見るより明らかだった。
にも関わらず行ったのには訳がある。
こうまで言えば概ね検討つくだろうから敢えて割愛する。(w
2日目の夜、やはり宿に泊まっての遊びには酒がつき物だ。
最早定番ではあるが宴会を楽しく行っていた。
ビール、缶チューハイ、カクテルを流し込み、
乾き物のお菓子などをツマミながら、テニスの腕前やら、
上司の悪口やらで盛り上がっていた。
私はにんにくが大好きだった。
誰が買ったのか定かではないが、『ハートチップス』が菓子の中に
あったので、私は殆ど一袋を平らげてしまった。
そして酒も尽き話題も尽き、体力も尽きた所で閉幕。
後は寝て帰るだけ・・・な筈だった。
皆も寝静まった頃、突然私は猛烈な便意に襲われた。
今にも生まれそうな勢いの奴を必死で堪えながら、
便所へと這った。そう、這う事しか出来なかった。
何しろ慣れないテニスとがぶ飲みした酒で体が思うように動かないのだ。
やっとの思いで便所に辿り付き、その頃には着ていた浴衣
(何故かコテージなのに置いてあった)は殆ど脱げ、
結果、生まれたままの姿で奴を産み落とす形となった。
便所の中で、この上ない幸福と感動に浸って3分弱・・・
・・・神の悪戯はここから始まった!!!!
781: おさかなくわえた名無しさん 03/08/21 22:53 ID:S0QqRSXa
突然『ピーピーピー!!ガスが漏れていませんか!!?』のけたたましい
警報音が鳴り出したのだ。
便所の中で一気に青くなる私。な、な、なんだ!?一体!!何が起きたんだ!?
私はただ呆然と恐らくガスの源であろう、故ハートチップスをひり出しながら、
恐怖に怯える事しか出来なかった。
半ば泥酔状態であった仲間も次々と起きだした。さらに悪い事にその警報器は
管理室と連動していたらしい。すぐに管理人も駆けつけてきた。
表で管理人の『どうしました!?』の声が聞こえる・・・これはまずい!!
このままでは私の僅かながらでも築いてきた社会的信用がガタ落ちだ!!
皆がその声に表へと出て行っている。しめた!!今なら何食わぬ顔してとぼける
最後のチャンスだ・・・と思ったその瞬間!!
突如として地震が起こった!!(後に震度3と判明)
・・・今思えば多分、姑息な策と浅ましい見栄を一瞬でも考えた
自分への罰だったのかもしれない。そして大した地震でもないのに
便所の扉が開かなくなり、水も止まってしまった・・・
およそ半畳の空間にある激臭の中、生まれたままの姿で救出された私を迎えたのは、
皆の哀れみの表情と、高原の森の朝もやで白んだ太陽だった・・・
782: おさかなくわえた名無しさん 03/08/21 22:56 ID:cRu/I3B1
>>780
「ハートチップル」っていう商品名じゃなかったっけ?
784: おさかなくわえた名無しさん 03/08/22 00:09 ID:frI19AxT
>>782
せっかく>>780-781が壮大なストーリーを書いてくれたのに お前の着眼点はそこかよ(w