ジョギングうまる
う「はぁ、はぁ、んぁ兄ちゃ~ ちょ、タンマ…」
タ「うまる…運動神経良いほうじゃなかったのかよ ジョギングぐらいでだらしないぞ」
う「寝不足のうまるを叩き起こされた身になってよ~」
タ「またお前は…俺が眠ってる間に夜更かししてたのか それはうまるが断然悪いな」
う「悪くない!」
タ「まぁ大声出せる気力があるなら足を動かせよ」
う「うぐ…」
タ「どうだ?早朝だから空気がおいしいだろ?」
う「クーラーの冷風のほうがぃい~」
タ「お前な…」
タ(少し強引過ぎたか?いや、甘やかすこと自体良くないな)
タ(せめて規則正しい生活を送ってもらわないと、うまるが本格的ダメ人間になってしまう)
タ(若干だが顔の輪郭が丸太くなってる気が… だらけた期間で太り始めたに違いないな)
タ(取り返しつかなくなる前にまずは運動でカバーだ)
タ「うまる、少し遅れてるぞ 後もう少しだから頑張れよ」
う「はぁ…はぁ…んぁ兄ちゃ~んの、はぁ…ぉにぃぃ…」
タ「なんだって?」
う「なぁんでもなぁ~い ブッツブツ」
タ「よ~し、あのベンチで目的地だ」
う「ここでゴールなの~」
タ「折り返し時点な、家に着くまで続けるぞ」
う「そんなぁ~」
タ「休憩取るから文句言うな よし、一先ず着いたな」
う「ぜぇ、ぜぇ、コーラ、ちょうだぁい!」
タ「コーラなんてあるわけないだろ… 麦茶なら持ってきてるからちゃんと水分補給しとけよ ほら」
う「ちぇ、分かったよ~、ゴクゴクゴク ップハァー」
タ「…オヤジみたいだな」
う「べ、別にいいでしょ! これがうまるでうまるなりのうまるらしい仕草なんだから」
タ(どういう仕草だよ…本当にそれでいいのかうまる…)
う「ぜぇ~、ぜぇ~」
タ「凄い呼吸だな… 室内暮らしで体力落ちたんじゃないのか?」
う「そ、そんな、ことはなぁっ うぅ、ゲホッゴホッ」
タ「おいおい、慌てて早飲みするからだろ 大丈夫か?深呼吸してみろ」
う「ゲホッ…う、うん」
タ(完璧超人と周囲に誇られてるうまるが一つ疎かにするだけで鈍くなるんだな)
タ(普通の人間だと分かって良かったような…)
タ(ん?このホッとする感覚は何故だ?)
タ(まぁそんなことはいいんだ)
タ(うまるには可哀想だが夏休み期間中、早朝に連れ回してでも体力作りに励むか)