「うまる？こんなとこで何してんだ？」
う「うひゃ！お、お兄ちゃん！？いつからいたの！？」
タ「今さっきだ 一体何して…傘2つ？」
う「……」
タ「もしかして、雨の中迎えに来てくれたのか？」
う「そ、そうだけど」
タ「…何企んでんだ？」
う「あ！ひどい！せっかくの好意を裏で返すことなくない！」
タ「いや、うまるが珍奇行動取る時は欲しい物あるか悪いことした時だったような…」
う（ｷﾞｸｯ、バレテーラー…あの手を使うしかないか）
う「うぅ、…お兄ちゃんが傘忘れてないか心配で心配で必死にここまで来たのに」
タ「あっ…」
う「そんな言い方しなくたっていいでしょ…うぅ～」
タ「そ、そうだったのか？疑うこと言ってごめんな」
う（早速かかってる～♪）
う「おまけに夕方から来たのに夜まで待たされたし…」
タ「夕方から！？そ、それは俺に確認する手段あっただろ」
う「驚かせようと思ったからできるわけないでしょ！」
タ「無茶苦茶なこと言うなよ！」
タ「でも、通勤前に伝えなかった俺が悪いし心配かけてしまったな」
う「もう許してあげるから傘受け取ってよ」
タ「あぁ、傘ありがとな」
う（想像とかけ離れてたけど、どこか寄ってくれるよね？お兄ちゃん？）ｿﾜｿﾜ
タ「でもなぁ、うまる」
う「？」
タ「雨、丁度止んだみたいだぞ」
う「うそぉ！？」
う（うまるの苦労が、水の泡に！）
タ「どうやら行き損だったみたいだな」
う「それは言わないで…」
う（こんなオチが待ってるなら、あのまま部屋でゲームしとけば良かったよ）
う（必死こいて風に靡られ…バカみたい）
タ「そう落ち込むなって 止むまでの間どこ寄ろうか考えてたんだ」
タ「まさかうまるが迎えに来てくれると予想しなかったからさ、正直嬉しかったんだぞ」
う「慰めは結構です～ 来て損したよ」
タ「あははは…、なぁうまる」
う「今度はなぁにぃ？誰かさんのせいでコーラエネルギー切れかけてる寸前だよ」
タ「この後、まだ降るようなら本屋で暇潰そうと思ってたんだが」
う「っ！」
タ「どうする？それとも疲れたからそのまま帰るか？」
う「…寄る！」