眼をつむり、岡部をひしっと抱き抱えるダル。
岡部「ダ、ダル…?」
ダル「僕は…オカリンが好きだお。
今まで、メイド喫茶でフェイリスたんに夢中になったり…エロゲでたくさんのヒロインに恋をしたりもしたけど…
そのどれも、虚像を追い掛けるだけの偽物だったんだお。…僕の大切な人はたった一人、ここにいるオカリンだけだお」
岡部「な、な…!」
急速に高鳴っていく鼓動。上昇する体温。
それを優しく包み込む、ダルの大きな体。
ダル「だから…もし、もしも。オカリンも同じ想いを僕に抱いてくれてるなら…
鳳凰院凶真としてではなく、岡部倫太郎としてのオカリンの言葉が聞きたいお」
言い終わると、ダルは岡部を包む腕をほんの少し、だが確かな強さでぎゅっとしめた。