今大人になってあの大きな下り坂を電車の窓から見下ろす
家から電車でたかだか10個目くらい
子供の頃感じたほど
大きくも長くもない下り坂
でもあの時はこの坂は果てしなく長く、大きかった
永遠だと思えるほどに
今もあの坂を自転車で滑り落ちる子供達がいる
楽しそうに嬌声を上げながら
彼らもいつの日にか思うのだろうか
今、大人になってどれだけお金や時間を使って遊んでも、?あの大きな坂を下っていた時の楽しさはもう二度とは味わえないと
もう二度と友達と笑いながらあの坂を自転車で下る事はないだろうと
あんなにバカで、下らなくて、無鉄砲で、楽しかった事はもう二度とないだろうと