こうして清太郎は数々の政策を打ち出した
そのどれもが成功を収め、清太郎は貴族や民衆の支持を得た
『清太郎 is メシア』
街のど真ん中にデカデカと建てられた看板
清太郎は、国の救世主となった
ポカたん「なぁテスカー。なんか凄いことなってんだけと」
テスカたん「これは……」
トリたん「予想もつかない展開ですねぇ。どないしましょうかね」
テスカたん「……まぁ放っておけばいい。儀式は必ず行わねばならない」
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儀式まで残り二日
街では壮大なデモ繰り広げられていた
民衆「『ウィクロスの儀式』反対!清太郎を殺させるな!!」
民衆「清太郎はこの国の英雄だ!」
部下「王様……。どうすれば……」
王様「うむ……。むずかしい決断だが、『ウィクロスの儀式』に背くなんてことは出来ん。我々がこの世界で生きて行くためには、生け贄が必要なんじゃ」
部下「王様……」
デモは、一晩経っても止むことはなかった
幸か不幸かその翌日
清太郎「……」
清太郎は急死する
王様「なぜじゃ……。なぜもっとはやく気付けなかったんじゃ……」
死因は過労死
おちんぽブーメラン以降、清太郎は一睡もせず国政に身を費やした
部下「王様……。これは私の考えすぎだとおもいますが……」
王様「……申してみよ」
部下「清太郎は、神へと反抗したかったのではないのでしょうか」
王様「……どういう意味じゃ」
部下「おちんぽブーメラン直後、清太郎はすべてを悟ったと言いました」
部下「私は彼の側にいて思いました。彼は神の下僕として生きる我々を、解放したかったのではと」
部下「彼の死。これにより、『ウィクロスの儀式』は事実上実行が不可能になりました」
王様「……うむ」
部下「彼はこの世界で初めて、神へと反抗したのです。自らの死を以て。『ウィクロスの儀式』が行われないことは、神々にとってどの程度の損失になるのかはわかりません」
部下「ですが、神に対する民衆の姿勢は確実に変わってきています。我々も便乗するべきだとは思いませんか?」
王様「……」
王様「……そうか。今からするワシの選択は、これからの世界の歩みを別の方向に導くかもしれない」
王様「仮にワシがYESと言おう。神々への勝算はどの程度のものなのだ?」
部下「……」
王様「まぁわかっておるがな」
部下「……」
部下「……王様。都合良く、民衆は城下に集まっております」
王様「ああ。全てを伝えよう」
王様「清太郎の死。これから人類は、神へと宣戦布告する」