肝太郎「うわでっけー」
部下「これからお会いするお方はこの国を納める国王様なんだぞ。くれぐれも粗相のないように」
肝太郎「任せとけ。こう見えても礼儀は弁えてる」
部下「……」
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肝太郎「ただいまパパー」
王様「……」
王様「部下よ。この者は?」
部下「も、申し訳ございません王様!!街で聞き込みをしていたところ、この男がお告げを聞いたと言っていたもので……」
肝太郎「ぼくね、おそとで必死にせいかつしてたの!気づいたら25ちゃい!どうしよう!」
部下「こ、こら!やめないか!なにが礼儀は弁えてるだ!」
肝太郎「うるせーや。こうしてまともに言葉話せるようになったのも最近なんだよ殺すぞ」
部下「くっ貴様は……」
王様「ふむ……」
肝太郎「あ?なにジッと見てんだこら。その年でホモに目覚めちまったのか?まずてめー誰なんだよ自己紹介しやがれ老害」
部下「いい加減に……!」
王様「部下よ」
部下「ハッ!今すぐこの者を斬って……!」
王様「違うそうじゃない。この者を部屋へと案内するのじゃ」
部下「……!ならば本当に……!」
王様「あぁ。こやつは本当に選ばれた。ワシにはわかる」
肝太郎「あ、やっぱりあれ本物だったのか。まぁいいわ。おら、飯だ飯。特上のサーロインステーキ持ってこい下僕共」
部下「……」
部下「着いてこい」
肝太郎「おいサーロイン……」
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ドアガチャ
部下「入れ」
肝太郎「あ?なんだよ。公式ニートになれってんなら大歓迎だぞ」
部下「はぁ……」
部下「……お前なぁ、国王様になんて口の利き方するんだ」
肝太郎「けっ……」
部下「まぁいい。これから少しずつ学んでいけ」
肝太郎「うるせぇ。俺は生涯終えるまでこのスタイルを貫く」
部下「……」
部下「これからお前にはここの住人となってもらう。ウィクロスの儀式はちょうど一週間後だ」
部下「それまで可能な限り、お前が望む者を用意しよう。なにかあれば俺に言ってくれ」
肝太郎「望みねぇ。まずは飯だ。飯もってこい」
部下「……わかった」