怖い話貼ってけ #226

226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/28(火) 18:52:36.30 ID:1wEIVdCI

868 :これはもうスカイフィッシュだけの問題ではない:02/01/23 23:10
これは今から13年前に起きた出来事です。
今でもあれが何だったのか分かりません。早く忘れられれば良いと願っています。

当時私は上京してきたばかりで、右も左も分からない状態でした。
祖父からもらったぼろぼろでいつの時代かわからない東京マップを手に、見知らぬ都会をさまよいました。
上京の理由は職探しでした。
地方で職にあぶれていた私は、遠い親戚を頼って来たのでした。
「職は知らんが、住む場所なら安く提供してやろう」
叔父にあたる其の人は、電話でしか話したことも無く、まったくもって不安でした。
しかし今になって思えば、あのときの不安な気持ちは、虫の知らせだったのかもしれません。

目的のアパートに着いたときは、日が暮れかかっていました。
そこには大柄なおばさんが立っていました。
「ようこそおいでました。お疲れでしょう。案内します」
私は案内されるがまま、その薄暗いアパートへと入っていきました。
入り組んだ場所に建っているだけでなく、建物自体がさらに奥まったところへ伸びている為か、
私はなにかいいしれぬ圧迫感を感じました。雑草も伸び放題。
実際、日は暮れかかってましたが、まるで暗い洞窟に入っていくような錯覚すら感じました。

いつのまにかおばさんの背に止まっていた蝿が妙に恐ろしく、私は荷物を握り締め、
「いやー、東京は始めてなので、人がおおくって」と、声を大きめに云いました。
するとおばさんは振り向いて、「静かに!!!」と怒鳴りました。
私はそのとき、そのおばさんが女装したおじさんだと分かりました。
とっさの怒鳴り声が男の声だったのです。


869 :これはもうスカイフィッシュだけの問題ではない:02/01/23 23:12
私は意気消沈し、そのときは都会の恐ろしさを感じました。
今となっては、そこが異常なところであったと自覚しています。

部屋は生臭いのを除けば、家具も揃っており文句の言いようがが無かった。
しかし東京の家賃は、いくら親戚価格で提供してくれているといっても、9万と高かった。
六畳が一間と、床板のめくれた台所。水は耐えず濁っていた。
だが、私専用のトイレは有り難かった。
しかし和式トイレの穴は、夏の熱気によって凄い匂いだった。フタをしても匂ってくる・・・
おばさん・・・いや、おじさんの厚化粧はぎらぎらと輝き、むっとする化粧の匂いがいつまでも吐き気を催しました。

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