怖い話貼ってけ #197

197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/25(土) 17:28:57.38 ID:W5MWs22m

と、その時、座敷の奥の方から、
『遊んでいてはイケマセン』
という、母親らしき声が響く。
その途端、少女の笑顔は消える。
蒼白となり、自分(馬場君)の
陰に隠れようとする。
『呼んでるよ。
行かないと叱られるよ』
と言うと、少女は、おびえ始め、
今にも泣き出しそうである。

そしてついに、
母親が座敷のはずれから姿を現す。
和服を着込み、すらっとしている。
初めは、遠くではっきりしないが、
近付くにつれ、
綺麗な顔だちであることがわかる。
<優しそうな母親じゃないか>
そう思って、後を振り向くと、
少女は消えている。
   <あれ?>
不思議に思いながら、
母親の方を向く、、、、
先ほどの顔だちはかき消え、
なんと般若になっている。

恐怖に捕らわれ、
<にげなきゃ、、>
そう思った時、夢からさめる」



馬場君が話を終えた時、バンドのメンバーが2階から降りてきました。
ライブの打ち合せに皆で出かけるそうです。
腰をあげて、私たちも帰る支度をはじめると、、天井から、、いや、2階から、タッタッタ・・・と誰かが走り回る様な足音がしました。
全員聞こえたようで、一瞬、皆動きを止め、顔を見合せました。
「聞こえた? これで2度目だな?」
今、2階には誰もいないよなぁ。
馬場君が言うと、メンバー全員がうなずきました。茅野君がすかさず、
「大人だと、ドスッドスッという足音になるから、あれは、子供だな。
実際、2階で子供が走り回ると、あんな足音になるよ。」
とコメント。
しばらく、皆沈黙し、次の音を待ちましたが、もう、足音は聞こえませんでした。

皆が出かけ、私たちも帰路につきました。

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