怖い話貼ってけ #189

189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/25(土) 17:18:17.62 ID:W5MWs22m

明けて、すぐ、私はフィルムを現像に出しました。その日の夕方には仕上がりますから、、。
職場へ行くと、弟(大輔)からの伝言がありました。
「今晩、帰る。友人を呼ぶ。酒、買っておいてくれ」
弟は、職場が遠いので、その近くに下宿しており、およそ月に1度、衣替えに戻っていました。
私は仕事の帰りに、上がったプリントを引き取りました。
持ち帰ると、まず、ネガで現像ムラや光線洩れ、傷などをチェックし、それからじっくりプリントを調べました。
枯れ木がとても目立ち、何枚かのカットに気持ちの悪い印象を与えていました。
と、、よく見ると、そのうちの1枚に、、、
南西の角のブロック塀に小さい赤い光点(豆電球でも点いているかように見える)が写っているものを見つけました。
同アングルの他のカットにはなく、そのカットにだけ写っていました。
ネガにもきちんと写っており、物理的な処理の過程で出来たミスとは考えられません。
赤、、、一般に負のエネルギーです。
小さな光点、、、強い霊体です。
色の感じからも判断して、、、
結論、、、祟りじゃーーっ!

ちょうど写真を見終わった頃、大輔が友人の榎本君を連れて現れました。
そして、私がテーブルの上の写真を片付けようとすると、、、
「何写したの?」
「お化け、、じゃ。」
「へぇーー、どれ? 見せて、、、、家?、、お化け屋敷?」
そのうち、私と大輔とのやりとりを見ていた榎本君が身を乗り出してきました。
「見せてもらっていいですか?」
彼が写真を捲っている間に大輔が彼について教えてくれました。
学生の頃の剣道部の仲間だそうですが、、、何と、、彼は霊感が強く、それを見込まれ、密教系の寺院でアルバイトをしている、、という変り種だそうです。
彼によると、、
「こういう赤いのって、神仏の罰てぇことがあるんです。
強いなあ、、、。
うかつなことは言えないので、これ、2・3日預っていいですか?
師匠に相談して見てもらいます。僕だったら、ただですから、、、」
ネガがあるので茅野君には焼き増して見せればよい、ということで、私は例のカットの他、数枚を榎本君に預けました。

榎本君は遅くまで飲み、その日は一泊して帰りましたが、大輔は馬場君の家に興味を示し、翌朝、、
「今日、茅野さんと行くんだろ? 俺、明日も休みだからつきあうよ。」
と言いだしました。
「あぶねぇぞ、、、憑かれるぞぉ~。」
「武道やってるからかも知れないけど、おれ、そんなの平気だよ。」

約束の正午に茅野君が現れ、私たちは3人でB宅(管理人注釈:馬場君宅)へ向かいました。
私は、例の猫が気になっていたので、途中、鰹節のパックを買っていきました。
馬場君宅へ着くと、ちょうどバンドの練習中でした。すぐに終わると言ので、待つ間に建物の周囲を調べることにしました。
林が切り開かれ、宅地として分譲された場所のようでは在りましたが、、
近くには古そうな農家が点在しています。
「わざわざ、木を切らなくても農地があるのになぁ」
私はだんだん土地の成り立ちが気になり出しました。
そして、しばらく歩き回るうち、
「ん? 水の気配がする、、、」
池か井戸か、、溜まった水のようです。場所は限定できませんが、どこかにあったと思われます。
そのうち、馬場君宅が静かになり、女の子(船井さん)が呼びに出てきました。

中へ入ると、まず、使わない皿を2つ貸してもらい、1つには水を入れ、もう1つには鰹節をのせました。
猫の気配がもっ

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