満子「えっえええぇえ!?」
チビ太「……駄目?」
満子(上目遣いかわいい……。で、でも展開が早すぎるよ……)
満子「ちょっと待ってちょっと。一回じゃあ、うち戻ろ」
チビ太「……」
ーーーーーーーーーー
ドアガチャ
満子「あ、帰ってきた」
珍子「おかえりなさい。もう一発しけこんできたのかしら?」
デ子「え……?」
チビ太「……」
満子「これは……」ボソボソ
珍子「まだ進展してないみたいね……」
満子「だいたい原因は分かってる。……デ子!」
デ子「な、なに?」
満子「あんたね、今を逃したら一生彼氏なんかできないよ。そのまま結婚もできず、社会からは『デカイ!邪魔!』と疎まれ、30後半で自殺!そんな人生でいいわけ!?」
デ子「さ、さすがにひどい……。てかなんで知ってるの」
珍子「まぁあんたらみたいなウブなタイプはね、大体予想つくのよ」
満子「近くの公園でお互いイジメられた過去を打ち明けて、チビ太君がコクった、こんなところでしょ?」
デ子「……盗聴してたの?」
珍子「だから私らほどの玄人になると分かるものなのよ!!物わかりの悪いデカブツだこと!!!」
満子「んで、デ子どうすんのよ。これは千載一遇のチャンスだよ?」
デ子「そんなこと言ったって私らはお互いのこと知らないし……」
チビ太「……」
珍子「身長が大きい、小さい。過去にイジメられた経験あり。これだけ知ってれば充分じゃないのよ!!まだ結婚するんじゃなしに、付き合うだけなのよ!?」
デ子「……」
チビ太「……」
満子「ほらデ子、答えてあげなってば」
デ子「あーもう!わかった、いいよ付き合う!」
チビ太「……本当に?」
デ子「えっ……う、うん」
満子「あ~あ、ここまで長かったわ~」
珍子「本当よねぇ。私なんて中学からよ中学から」
満子「さ、飲み直すぞー!」
デ子「……はぁ。今日ぐらいいっか。チビ太君、これからよろしくね……?」
チビ太「う、うん。こちらこそ……」
おわり