女「私はデ子。おでこと身長が大きくて、みんなからそう呼ばれてる」
デ子「昔からコンプレックスだった。整列のとき、一番後ろからみんなを見下ろすのが辛かった」
ママ「あっ、デ子。あのね、この前おばあちゃんがこんな大きなタラバガニ送ってくれたんだけど……」
デ子「今日はいいや。そんな気分じゃないし……」
ママ「そう……。わかった、じゃあ普通にご飯にしましょ」
デ子「……うん」
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ー学校
友達「デ子おはよ~!今日も相変わらず大きいねぇ~。巨人のドシン並みだねぇ」
デ子「……満子。やめて、言ったでしょ?それコンプレックスだから」
満子「あははごめんごめん……」
デ子「……」
デ子「……あ、そうだ。そういえば昨日ね、うちのおばあちゃんが大きな蟹送ってくれたんだけどさ」
満子「デ子より大きいの?」
デ子「……」
満子「ご~め~ん~」
デ子「……でね、もし良かったら今日うち来て一緒にどう?あした休みだし、泊まっても全然いいから」
満子「ん~。どうしよっかな~」
デ子「……あ、嫌ならいいんだよ本当。無理しないで……」
満子「いやいやそうじゃくてさ、私らは華の女子高生だよ?女だけでってのも寂しいかなって……」
デ子「えー……。私、あんまり男友達いないしなぁ。だいたいの人に怖がられるし」
満子「まぁ、ちょっと……メンツはこっちで揃えさせてもらってもいいかい?」
デ子「う、うん……。池沼君とかやめてよね……」
満子「任せときなさいって~!」