とは言え依頼人の居場所も分からないのでは話にならない、仕方なく帰ろうとする一行だったが
アレクシオス「誰もいない村に一人だけいる人間、ということは彼女が依頼主で間違いないんだろうけどな」
アプリコット「やけに押しが強いよね、本当にただの通りすがりだったら、どうするつもりなんだろ……」
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セレナ「（過去に仕事なり、立ち寄った何処かの街で、関わった人物ですかね？ 貴方も＿軟派の端くれなら
出会った女性は全員覚えているくらいの芸を見せてくれると、こういう時助かるんですけど（笑））」
アレクシオス「（無茶を言わないでくれ、何時ぞや夢に出てきたレベルの佳人（by 百年は霧の色）ならいざ知らず
ただ冒険者への依頼に慣れていないところを見ると、仕事絡みの可能性は低いと思うがな）」
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アレクシオス「（一週間か……よほど森に慣れていない限り、生存は難しいだろうな）」
ヴィーヴィ「（その場合でも死体は見つけて欲しい、というのは心情的にも、仕事を確認する意味でも
普通によくある依頼内容の範疇ではあるわね、仕事の中身におかしな点は……）」
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ザイウス「なかなかパンチの効いた、追加注文ですねぇ……（難易度だけの話でしたら
グリズリーやワイルドボア程度の獣なら、もはや敵ではないんですが）」
アレクシオス「（今日の夕食にします、なんて暢気な話とも思えん、注意した方が良いかもな）」
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セレナ「（ああ、これは相当ヤバい橋ですね、捜索対象の名前どころか、特徴さえも言わないなんて）」
アレクシオス「（行方不明なんて言うのは嘘っぱちで、実際は何某かの理由で逃亡したそいつを
捕らえるなり口封じで消すなりが真の目的ってパターンだな、まあその程度の事なら……）」
セレナ「（貴方のことです、その人物が美人だったら、サクッと寝返るんですよね（笑））」
アレクシオス「（情報を与えず使い捨てにしようとする依頼主の要求を、聞いてやる義務も義理もない
当然だよなぁ？ 加えて相手が佳人なら、そりゃもちろん倍率ドンってやつだね）」
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