安価でSS書くわ #252

252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/06(金) 20:33:19.78 ID:1fgLDAnU

尻男「ねぇお母さん。『お外』ってどうしてあんなに狭いの?」

金「んー?どうしたんだい急に」

尻男「僕ね、思ったんだ。鳥や虫は『お外のお外』からきてるんだよね」

金「……さぁねぇ」

尻男「住職のおじちゃんはどうしていつも僕らに食事をくれるの?」

金「……」

尻男「勉強してるとね、ちょっとずつわかってくるんだ。食事って、勝手にでてくるものじゃないよね?」

尻男「なんかね、変だなって。勉強してる場所と僕が生きてる場所は違うのかな……」

金「……お母さんもわかんないな」

尻男「なんで?お母さんは『お外のお外』に出たことないの?その着物だって、僕が着てる着物だって、どこから運ばれてくるの?」

金「……」

尻男「僕ね、もっと知りたい。『お外のお外』に出てみたい」

金「それは駄目!『お外のお外』には」

尻男「『お外のお外』には怖い生き物がいっぱいいるんだよね」

金「……そうよ」

尻男「じゃあどうして鳥や虫は怖くないんだろうね」

金「……やめなさい」

尻男「僕は鳥や虫を殺せるよ。だから鳥や虫が怖くない生き物なんて、僕も怖く」

金「やめなさいってば!」

尻男「……」

金「尻男は知る必要なんてないの……。お母さんの隣にいて、それだけでいいの……!」

尻男「……」

尻男「……そっか」

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金「それじゃ、そろそろ寝るよ」

尻男「……うん」

金「おやすみね、尻男」

尻男「おやすなさい」





尻男「……」

尻男「……お母さん?」

金「……」グー

尻男「寝たの?」

金「……」

尻男「そっか、寝たんだ」

尻男「……ごめんね、お母さん」バサッ

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