必死に走って帰って、ごみ箱を漁った
た子「たこ焼き!どうせまだ生きてるんでしょう!?」ガサガサ
た子「なんで私が前の姿に戻ってんのよ!説明しなさいよ!」ガサガサ
た子「あった……このビニール袋に確か……」
そこに入っていたのは、異臭のする半個体の「何か」
た子「……!」
た子「これが、アイツな訳ない……!どこ行ったのよ!」
私は一晩中、ごみ箱を漁った
けれど、たこ焼きはどこにもいなかった
た子「なんで……どうして……」
何かを期待して、何度も何度も鏡を覗いた
そこに映っていたのは醜い元の自分の姿
いや、前の自分より汚い顔をしている
た子「……ハハハ」
た子「……ハハハハハハハッ」
た子「わかった。もう全部わかった」
た子「私は全てを……諦める」
たこ焼きだった「何か」が入ったビニール袋に手を突っ込む
グチョッ
た子「フフフ……私は、華の女子高生……」
グチャッグチャッ
た子「好きなことは……おいしいものをいっぱい食べるとことなの……」
ネチョッネチョッモグモグ
おわり