リビングにはカウンターがありまして、カウンターの中はキッチンです。
高校生くらいの夕方でした。
キッチンに立つ母に背を向け、私の視線の先にある窓に映る母を見て今日の出来事だったり他愛もない話をしていたのですが、ふーんと愛想のない返事をしながら夕食を作ってた母が何故か突然壁に消えていったのです。
は!?え??
と振り返ると母は普通に炒め物を作っていました。
私がずっと見ていた母らしき人物の服は白。実際に母が着ていたのは黄色のトレーナーでした。
半泣きで説明すると一応信じてはくれるのですが「ばーちゃんやろ、多分」とすごく流されるのです。笑
私切ない。すごく怖かったのに。