クラスに馴染み、仲良くなった女の子と交わしていた交換ノートを自室で書いていたんです。
夕飯を食べ終わった頃だったので20時〜21時頃でしょうか。
壁をコンコンと小さくノックするような音がしていました。田舎というより山奥という表現が合うような地域ですから、虫も動物もたくさんいますしあまり気にはしていなかったのです。
一定間隔でずっとコンコン、コンコンと壁を叩くのですが部屋の中まで響くほどのぶつかり方をする生き物なんているのでしょうか。
音がするその壁の向こうはベランダです。
あ、何かおかしい。
と思った瞬間音が止まり私も身構えてペンを持ったまま微動だに出来ずにいたその直後。
ドン!!!
と壁が凄まじい音を鳴らしました。部屋にあった小物たちは振動でカタカタと揺れ、恐怖と音の大きさに驚いたすぐに自室から脱出し1階のリビングに駆け込みました。