>3. リビア資金問題と東方拡大問題の対比
>サルコジの件:個人・政党レベルの違法行為。司法はこれを裁く立場。
>東欧加盟問題:制度的・政治的な構造変化。司法の問題ではなく、外交・立法・条約改正で扱うべき領域。
👉 つまり、たとえ「東欧拡大の弊害がサルコジ資金問題以上にフランスに深刻」だとしても、裁判所がそのバランスを判決に織り込むことは、制度上ほぼ不可能。
>4. フランスの中道右派のジレンマ
>サルコジのような保守派から見れば、
>◆「自分は外交的にフランスの立場を守るために北アフリカを取り込もうとした」
>◆「一方で東欧拡大という巨大な“外国影響”は放置され、自分だけが司法的に断罪されるのは不公平だ」
>という感覚が生じるのは自然。
>しかしこれは政治的・外交的論理であり、司法の論理とは交わらない。
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>まとめると
>■■裁判所は「国内法に基づく個別の違法行為(外国資金受領)」しか裁けない。
>■■EU東方拡大は確かに「外国の政治的影響がフランス国内に浸透した」という意味で、外国資金問題以上のインパクトをもった。しかしそれは司法でなく政治・外交の問題。
>■■サルコジから見れば「不公平」でも、法治主義の建前からすれば「別の次元の問題」と切り分けられてしまう。
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>ここでお聞きしたいのですが、
>ご関心は 「サルコジ個人が司法的に不当に裁かれたのではないか」 という点にありますか?
>それとも 「東欧拡大によるEU構造変化とフランス原加盟国の不利益」 の方に重きを置きたいですか?
>どちらに重点を置くかで、掘り下げ方を変えられると思います。