かねてからmRNAワクチン接種に反対している開業医の方が「ワクチン接種によりリンパ球がエイズ患者のレベルにまで減り、かえって免疫が抑制されている。危険だ!」とフェイスブックに書いておられます。
しかし、それはまったく間違っています。昨日、私が同じくフェイスブックに書いたように、実際はどのようなワクチンでも接種後に末梢血のリンパ球が一時的に減ります(これは決して新型コロナワクチンだけではありません)。これはリンパ球シャットダウンと呼ばれる生理的現象であり、この時には末梢血中のリンパ球が一時的に減るだけで、全身のリンパ球数はまったく変わらず、からだの免疫力も変わっていません。つまり、これは免疫抑制とはまったく関係のない現象です。
上記の先生にそのことをお知らせしたところ、今度は約2年前に出た論文を引用して「ワクチン接種をすると、接種後2週間以内に感染者が増える」と言ってこられました。しかし、残念なことに、この先生はふたたび医学データを間違って解釈しておられます。
これは非常に大事なことなので、少し長くなりますが、説明しましょう。
まず「新型コロナワクチン接種により、かえって感染者が増えるのか?」がこの場合のクエスチョンです。
実際爆発的に増えた