〓門外漢の紀藤正樹が本事案について“義憤”を感じている主な理由は、ジャニー喜多川氏による“性加害”ではなく、どうやら選ばれしジャニーズ・アイドルと、選ばれなかった落伍者の生活振りの余りにも大きな格差のようだ。
〓選ばれし者と選ばれなかった者の格差は何処の世界にも存在する…例えば平家に生まれた者と平家以外の家に生まれた者、先進資本主義国に生まれた者と共産主義一党独裁国に生まれた者 等々。
〓平家や摂関家に生まれた特権階級が受領国司として専横を極めるならば、或いは共産主義特権階級(ノーメンクラツーラ)が専横を極めて自由や私有財産を略奪するならば、『法の支配』を掲げて 専横を極める絶対王制や共産主義独裁政権を打倒すれば良い。
〓しかしながら、共産主義一党独裁国家に生まれた貧しき者が、格差だけを理由に『法の支配』を尊重・擁護する先進資本主義ブルジョア自由主義国家を打倒することは断じて認められない。
〓『法の支配』の中に、自由を抑圧する自由はないからだ。
〓“性加害”の被害者を自称する輩が、“性加害”に牽強付会して『ジャニー喜多川氏によってジャニーズ・アイドルが恣意的に選別された』と言い募っているが、ジャニーズ・アイドルを選別して来たのは“追っ掛け”(女性ファン)であって、プロデューサーのジャニー喜多川氏のしたことは女性ファンの人気を確実に集められるアイドル・タレントを選び出したことに過ぎない。
〓平家や摂関家に生まれた特権階級、或いは共産主義特権階級(ノーメンクラツーラ)のように専横を極めて女性ファンの人気を集めるアイドル・タレントを故意に引き摺り下ろし、代わりに女性ファンの人気を集めることができない自分だけの御気に入りをステージに立たせたりテレビに出演させたりした訳ではない。
〓要するに選ばれしジャニーズ・アイドルと、選ばれなかった落伍者の余りの格差にショックを受けた門外漢の紀藤正樹は、事の本質を曲解している。
〓選ばれなかった落伍者を買い被り、故無き落伍者の生活改善義務をジャニーズ事務所に課そうとしたり、落伍者による詐欺行為を批判する国民に侮辱罪の濡れ衣を着せようと紀藤正樹は悪足掻きしている。
〓紀藤正樹は当事者の会のような詐欺集団の弁護を引き受けることによって、統一協会の被害者救済で積み上げて来た信用と実績をドブに捨て、自ら『三百代言』の汚名を被ろうとしている。