短編小説『真実の半分だけ切り取る出来損ないのタブロイド ~ 家庭教師による性的児童虐待は不倫一家の当然の帰結だった』
Bob:「私は日本のジャーナリズムの問題点を研究しているアメリカ人のBob Prescott、35歳。
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特にタブロイド紙の弊害を社会学的に分析しようとしている。
そして共同研究者のMonique Lambert、フランス人で33歳。 」
Monique:「紹介ありがとう、Bob。
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実際 日本のタブロイド紙は真実の一面だけを切り取ってセンセーショナルに流布するという悪癖を有する。
例えば故ジャニー氏を取り上げた際も『女性スタッフや女性ファンを守るため』という事の本質を無視して性的児童虐待事案として取り上げ世間に流布した。
実際にはホルモン療法の副作用なども丹念に調べ上げた上で、故ジャニー氏は あの形に落ち着いたと推定される。
Bobは どう思う?」
Bob:「確かにそうなんだ。
故ジャニー氏は専ら自己満足のために所属タレントの性欲を処理した訳ではない。
他の芸能プロダクションや報道機関で性スキャンダルが絶えないことを見れば、故ジャニー氏が所属タレントや女性スタッフ、女性ファンを如何に大事にしていたかが よく分かる。
それと中居クンの事案も そうだ。
自称“被害者X”は、『中居クンが大物芸能人だから仕方なく会食や自宅デートに顔を出してやった』と言っているが、ぜんぜん有名でないしエース級でもない女子アナの分際をわきまえず、数十万人の女性ファンが付いている中居クンとの会食や自宅デートに『仕方なく付き合ってやった』などと証言する無神経さには開いた口が塞がらなかった。
あまつさえ自称“被害者X”は中居クンを一方的に“性暴力者”と決め付け、数十万人の女性ファンの気持ちを平気で踏み躙った。
自称“被害者X”の どう考えても正気とは思えない荒唐無稽な証言を鵜呑みにして受け売りしたタブロイド紙の報道は眉唾も良いところだよ。」
Monique:「ところで今日とり上げるタブロイド報道は、『大学院生のイケメン男性家庭教師が両親の目を盗んで女児に性的虐待を繰り返していた』という記事。
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例によってタブロイド紙は大学院生の家庭教師による性的女児虐待として報じている。
私は、この事案も そう単純なものではないと考えている。
『教育熱心』を装わざるを得なかった母親の深い心の闇こそが事の本質だと推察する。 Bobは どう思う?」
Bob:「僕も当該タブロイド報道は例によって物事の一面だけを取り上げ安直に垂れ流しているという印象を受けた。
ただ、何処まで深掘りすべきか直ぐには判断できない。
Moniqueの考えは?」
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Monique:「両親の居室からも近い、鍵の掛からない和室で家庭教師の指導を受け、同じ場所で性的虐待も蒙っていたのに両親が全く気づかなかったというのは極めて不自然。
娘が家庭教師から指導を受けている部屋が急に静かになれば、そっと様子を見るのが普通の親心だと思う。
だが両親は そうしなかった。 要するに家族の間に分厚い壁がある印象を受ける。
もう一つ、娘が高校受験に失敗したにも拘わらず、母親が同じ大学院生の家庭教師を呼び戻したのも いささか不自然である。」
Bob:「娘を水泳、算盤、ピアノ、