【You】
ヴィルヌーブ夫人の『美女と野獣』における「野獣の豪邸に一夜の宿を頼んだ父親が庭の花を盗んだのを野獣が見咎めて、娘を差し出せ、然もないと…」の件を詳述せよ。
庭の花を盗んだのを見咎めて娘を差し出せと脅すのは善人の所業ではない。
明らかにマフィアかヤクザの所業である。
野獣の恐ろしい形相は実は暴力、詐欺、脅迫で我を通すマフィアやヤクザの本性を象徴していた。
マフィアやヤクザが どんなに甘言を弄しても必ず裏がある筈と疑うべきであり、いずれ美女も父親と同じように小さな罪を犯せば、元 野獣であった男は忽ち元の姿に戻り鬼の形相で怒り、脅して来るに違いないと合理的に予想すべきではなかったか?
庭の花を盗んだのを見咎めて娘を差し出せと脅すような卑劣な輩(マフィアかヤクザ)と結婚して美女が末永く幸せに暮らせるとは到底 思えない。
ヤクザの縄張りとなっている池袋のナイトクラブで、恐らくヤクザの愛人か妻であった一際目立つ派手な美女にナンパしようとして素気なくされ、その際にちょっと美女の胸を触ってしまった禁欲主義ピューリタンのビジネスマンが吊し上げられた。
美人局(badger game)の餌(bait)であるナイトクラブの美女は、ヤクザの縄張りであるナイトクラブに入り浸っているくらいだから、相当な男性経験を積んでいる筈だ。
服の上から胸をちょっと触られたぐらいでは普段 何とも思わないようなヤリマンのアバズレ女だったと強く推定される。
禁欲主義ピューリタンのビジネスマンを吊し上げた池袋のナイトクラブは、元々この美女をナンパして持ち帰ろうとする間抜けな男を餌食にする美人局を常習する悪徳ナイトクラブだったと強く推定される。
ところが、禁欲的ピューリタニズムが染みついたビジネスマンが何時まで経ってもナンパした美女を持ち帰ろうとしないので業を煮やしたヤクザが、迷惑条例違反で警察に突き出し、示談金を巻き上げる作戦に切り換えたと強く推定される。
以上の考察を踏まえると『美女と野獣』は完全な駄作であり、上辺だけの好意に騙される浅墓な人間が微罪を弱味としてマフィアやヤクザに握られて道を踏み外す寓話と取るべきだと言える。
マフィアや野獣に好意を抱いたヴィルヌーブ夫人は紛れもなく倒錯したズーフィリア乃至マゾヒズムを患っている。