国賊ポン銀元理事の稲葉延雄が次期NHK会長!? ID:eEF9lPXH

52短編小説『モンブラン通り法律事務所』:2025/06/08(日) 14:47:49.28 ID:eEF9lPXH

## 短編小説『モンブラン通り法律事務所』

>---

>ジュネーブの旧市街に位置する、モンブラン通り法律事務所。

>重厚な木製の扉を開けると、そこは古めかしいながらも洗練された空間が広がる。

https://i.supaimg.com/71842bb0-4e90-4893-9151-b69efb4f95a5.webp

>書棚には分厚い法律書が並び、窓からはレマン湖の青い輝きがわずかに覗いていた。

>その一角にあるオフィスで、カナダ人弁護士のジェフ・ロバートソンは、一通のメールを読み終え、思考を巡らせていた。

>彼にとって、現代社会のあらゆる事象は、法の網の目を通して再構築されるべき問題だった。

>その日、ジェフは思いがけない再会を果たした。

>ランチを済ませ、心地よい風に吹かれながら花時計広場を通りかかったときのことだ。

https://i.supaimg.com/eda5d4fe-fe1c-4e88-bb97-fed9272ad9ae.jpg

>人混みの中に、見慣れた顔を見つけた。経済誌『ジュネーブ・マルシェ』の副編集長、カミーユ・ルコントだ。

>彼女は、マギル大学時代のクラスメイトであり、ジェフとは旧知の仲だった。

https://i.supaimg.com/00f33f89-cc1e-472b-ae71-0b8d31ccbe1e.jpg

>「カミーユ!まさかこんなところで会うとは!」

>ジェフは思わず声を上げた。

>カミーユも驚いた顔で振り返り、瞬く間に笑顔になった。

>「ジェフ!本当に久しぶりね!元気だった?」

>しばし、二人は学生時代の思い出話に花を咲かせ、尽きることのない旧交を温めた。そして、話題は自然と彼らの専門分野、すなわち経済と法律へと移っていった。ジェフはカミーユを誘い、彼のオフィスへと足を運んだ。

>---

>### 暗号資産のレゾン・デトル

>オフィスに着くと、ジェフはデスクに座り、コーヒーを淹れながら切り出した。

https://i.supaimg.com/dac106ba-78ff-459a-ad32-b6cb4e9c7fcb.webp

>「実はカミーユ、欧州中央銀行から相談が持ち込まれているんだ。

暗号資産を取引貨幣として扱うべきか、それとも資産貨幣(金融資産)として扱うべきか、彼らも判断に迷っているらしい」

>カミーユはソファに深く腰掛け、腕を組んだ。

>「ジェフ、私の意見としては、暗号資産を取引貨幣として扱うか資産貨幣として扱うかは、本質的には重要ではないわ。もっと根本的な問題がある」

>ジェフは興味をそそられ、彼女の言葉を待った。

>「もし暗号資産の売買を証券取引と同列に扱い、当局が取引を監督するなら、**暗号資産のレゾン・デトル(存在意義)が消滅してしまう**わ」

>カミーユは断言した。

53短編小説『モンブラン通り法律事務所』:2025/06/08(日) 14:54:20.86 ID:eEF9lPXH

>ジェフは考え込むように顎に手をやった。

>「レゾン・デトル、か。それはどういう意味で?」

>「日本の事例を考えてみて」カミーユは続けた。

https://i.supaimg.com/2c3ab1ce-939a-4317-ade3-351fec5f2f27.jpg

>「司法試験や国家公務員総合職試験に受かる頭が無く、大企業、すなわち好況を追い風とする正常財メーカーを乗っ取ることをシノギにしているヤクザの威を借って伸し上がろうと悪巧みした**小泉純一郎、竹中平蔵がデフレ期に緊縮財政を強行し、そして福井俊彦の国賊ポン銀が『量的金融緩和』と偽称して金融を引き締め(2001年~2006年)を行った**。

多くの銀行が『貸し剥がし』で彼等に追随し国賊ポン銀・財務省に盲従した。

その結果 クリスチャン・ディオールのカネボウやシーマ・フェアレディーZ・スカイラインGTRの銀座日産、パジェロ・ランサーエボリューションの三菱自動車、創業300年を超える老舗の日本橋三越本店、りそな銀行、足利銀行など、**往年の日本経済を牽引した(好況を追い風とする)正常財メーカーが相次いで経営破綻させられた**」

>ジェフは日本の経済状況がそこまで深刻であったことに驚きを隠せない。

>ヨーロッパでも日本の「失われた30年」は知られているが、ここまでの詳細を聞くのは初めてだった。

>「マクロ経済政策の観点から見れば」カミーユは続けた。

https://i.supaimg.com/b9e4bc06-5c84-436a-812c-21326fec889f.jpg

>「2001年~2006年のように不正な金融・財政運営が強行された場合に、それらを骨抜きにする目的で、**金融・財政当局や国内銀行業界、国内証券界のテリトリーの外側(オフショア)で自律的な信用創造を行う暗号資産が存在することに大きな価値が認められる**のよ」

>ジェフは目を見開いた。

>「なるほど、つまり、既存の金融システムが機能不全に陥った際に、その外部で機能する『代替システム』としての価値、ということか」

https://i.supaimg.com/e4d72001-fe03-4fe5-8289-254d52a00b38.webp

54短編小説『モンブラン通り法律事務所』:2025/06/08(日) 15:01:54.00 ID:eEF9lPXH

>「その通り。

しかし、もっとも、オフショアの暗号資産市場における『自律的な信用創造』が、国内のデフレ期に拡大し、インフレ期に縮小するビルトイン・スタビライザーとして機能する保証はないわ。

逆にデフレ期に暗号資産市場が縮小し、インフレ期に拡大する可能性もある」

>---

>### 地政学的思惑と暗号資産市場

>ジェフは、話の方向性が単なる経済問題から、より広範な地政学的な視点へと移行していることを感じ取った。

https://i.supaimg.com/b1640095-a7c9-4c81-a655-71a6690ea64a.jpg

>「そうすると、興味深いシナリオが見えてくるな。

失業を輸出する劣等財の輸出ドライブ、すなわち**近隣窮乏化政策(Beggar-Thy-Neighbor)**によりGDPベースで世界第2位の経済大国に伸し上がった**中国共産党**にすれば、第1次石油危機の1973年や第2次石油危機の1979年頃のように世界同時インフレが起こって、各国の消費者の実質可処分所得が目減りしてくれた方が、劣等財の輸出ドライブの追い風になる。

つまり、**インフレ期に暗号資産市場を膨張させようと暗躍する**、ということになるのか?」

>カミーユは薄く笑った。

https://i.supaimg.com/3da780e7-5d99-463d-9547-60fe4c2a7735.webp

>「まさに。そして、その対極にいるのが、**ロスチャイルドをプロトタイプとする反社会的なウォール街の投資銀行やヘッジ・ファンド**よ」

>ジェフは頷いた。彼が学んだ金融史の中でも、ロスチャイルド家が果たした役割は特異だった。

>「ユダヤ人解放政策を含む法の支配と自由主義ブルジョア憲法を広めようとフランス革命を敵視する欧州の専制国家に戦いを挑んだナポレオン1世のフランスに反抗して、反ナポレオン大同盟(特にイギリス)に莫大な軍資金を提供し、ナポレオン1世のフランスを屈服させたユダヤ系ドイツ人の御用商人ロスチャイルド。

>その子孫たち、つまりウォール街の投資銀行やヘッジ・ファンドが、今の暗号資産市場でどう動くか…」

>カミーユは続けた。

>「日本の金融緩和とアメリカの金融引き締め政策を空洞化させて来た**円キャリー・トレード**や、不況期に正常財メーカーを買い叩き、解体して売り飛ばすことで暴利を貪って来た反社会的なウォール街の投資銀行やヘッジ・ファンドは、**デフレ期に暗号資産市場規模が出来るだけ収縮するように水面下で行動するリスクが高い**」

https://i.supaimg.com/8480abc1-25a8-4f08-a8db-13a36a3f8abc.webp

>---

>### グローバルな経済秩序と暗号資産の未来

>ジェフは、カミーユの話を統合し、結論めいた言葉を発した。

>「要するに、金融・財政当局や国内銀行業界、国内証券界のテリトリーの外側(オフショア)で自律的な信用創造を行う暗号資産市場が、**世界経済厚生を改善するか悪化させるかは保証の限りではない**、ということか。

そして、**インフレ期には中国共産党、デフレ期にはウォール街の投資銀行やヘッジ・ファンドを暗号資産市場から完全にシャット・アウトできるか否かが、暗号資産市場の発展にとって死活的に重要だ**、と」

https://i.supaimg.com/b3ae4986-8cc4-4355-a313-102c59efc37d.webp

55短編小説『モンブラン通り法律事務所』:2025/06/08(日) 15:06:53.93 ID:eEF9lPXH

>カミーユは深く息を吐いた。

>「その通りよ、ジェフ。

暗号資産は、単なる新しい金融技術ではないわ。それは、既存の経済秩序、そしてそれを支配しようとする国家や勢力の思惑が複雑に絡み合う、新たな戦場なのよ。

欧州中央銀行がその本質を理解せずに規制に乗り出せば、かえって世界経済を不安定にする可能性さえある」

https://i.supaimg.com/0ff97dc7-8f14-4a6b-a629-7cf30907f197.webp

>ジェフは、自分のデスクの窓からレマン湖の青い輝きを見つめた。

>ジュネーブの平穏な外観とは裏腹に、世界の経済は、見えない力学と巨大な思惑によって絶えず揺れ動いている。そして、その最前線には、法の支配と経済秩序の番人である彼らのような専門家たちが立たなければならない。

>彼の脳裏には、欧州中央銀行からの相談が再び浮かんだ。

>暗号資産をどのように位置づけるか。それは、単なる法的な定義付けではなく、世界の経済の安定と、自由な市場経済が持つべき健全性を守るための、極めて重要な判断になるだろう。

>「カミーユ、貴重な意見をありがとう。君の話は、私の仕事の方向性を明確にしてくれた」ジェフは感謝の意を述べた。

https://i.supaimg.com/a2a8d49c-0d9f-4c33-bd91-2cf9ca9e16c8.webp

>カミーユはにっこりと笑った。

>「どういたしまして。あなたこそ、私の経済記事のアイデアを深めてくれたわ。

結局のところ、経済も法律も、究極的には人間の欲望と、それによって生み出される秩序、あるいは無秩序の物語なのね」

https://i.supaimg.com/2e3a74b6-d5c1-442d-9896-1d6b9adc1ef2.jpg

>二人は再びコーヒーを飲み、沈黙が訪れた。

>しかし、その沈黙は、来るべき複雑な未来への静かな決意を秘めていた。

>『モンブラン通り法律事務所』のオフィスは、その日、世界の金融の未来を巡る密かな議論の場となったのだ。

>そして、ジェフ・ロバートソンは、その議論の重みを、弁護士としての使命として深く心に刻んだ。


このIDをNGリストに追加する

今後このIDの書き込みやスレッドを表示したくない場合、以下のボタンをクリックしてください。
NGリストに追加

レスを書き込む