「慶応大学院生」に枝切り鋏で切除された「国際弁護士」の再生〈週刊新潮〉
BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり 8月28日(金)
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「もちろん、デキる弁護士ではあるんですがね……」 と渋面をつくって語り始めたのは、さる法曹関係者である。その口ぶりから察すると、被害者弁護士にとって好ましからぬ話のようだ。
「アメリカヘの留学資金を援助し、大学のしかるべき教育課程を手配して、その後、現地で評価の高い法律事務所での働き口を斡旋したのは、すべて松尾先生です。明治出身というのは、あちらではコネクションやアピール力がかなり弱い。したがって松尾先生の強い推挙がなければ、大学入学さえ ままならなかったのではないでしょうか」(同)
米国で箔をつけたあと、松尾氏の事務所に戻るのが筋というものだが、あにはからんや、
「彼は別の事務所を選んだ。だけど、そこは松尾さんが親しく付き合っているところだったこともあって、“頑張れよ”と松尾さんは背中を押してやった。でも結局のところ、彼はさらに別のところへ行ってしまったんです」(同)