■園芸用バサミで…ばっさり
「うわー!」
お盆まっただ中の8月13日午前7時半ごろ。東京都港区虎ノ門のビルから男性弁護士(42)の悲鳴が響き渡った。この10分ほど前、小番容疑者が、20代の妻と連れだって事務所を訪れていた。
「妻が、お前に乱暴されたと言っている」。小番容疑者は男性にこんな内容の話を向けた。
妻はこの事務所で事務員として働いていた。あいまいな返答を繰り返す男性に、小番容疑者は逆上。顔を数回殴って意識をもうろうとさせたうえ、妻の目前でズボンを脱がし、持参した園芸用バサミで局部を切り取った。
男性の悲鳴を聞いたビルのスタッフが110番通報。警視庁赤坂署員が、血だらけで倒れる男性を発見し、近くにいた小番容疑者の身柄を確保した。
小番容疑者は当時、呆然とした様子で、切り取った局部については「トイレに流した」と供述。同署によると、“その部分”は、いまだに見つかっていない。
■生殖能力に問題なし
捜査関係者によると、局部は根本の部分を1センチほど残して切り取られていた。陰嚢は残されていたといい、専門医は「不幸中の幸い。生殖能力には問題がないだろう」とみる。