イチモツを切られた弁護士
意外に元気? 新たな女性秘書と笑顔で出勤中
衝撃の事件から約7ヵ月が過ぎた、3月8日の午前9時30分頃。所属する弁護士事務所が入る、東京都港区虎ノ門にあるビルの正門玄関前に、「彼」は現れた。
昨年の8月13日、慶應大学法科大学院に通っていた元ボクサーの小番一騎被告によって局部を切断された、あの弁護士(以下、A氏)である。
A氏の局部はわずか1cmを残して根本から切断されており、いまだに激痛が走る状態であることは、本誌が'15年12月19日号で報じたとおり。
だが、本誌記者が見たA氏は、あの事件から7ヵ月しか経過していないとは思えない、「意外なほど逞しい姿」だった——。
秘書と思しき美しい女性と談笑しながら、颯爽と歩いてきたA氏。冷え込んだ外気に顔をしかめながら通勤する周囲の人々とは対照的に、傍らの女性の顔を覗きこむようにしながら何度も話しかけ、顔には柔らかい笑みが浮かんでいる。
マスクやサングラスで顔を隠すことはなく、周囲を気にする様子もない。
そのまま並んで、事務所ビルへと入っていく二人。エレベーターへ乗り、A氏の事務室がある4階へと移動する。
エレベーターのドアが開く。すると、A氏は紳士らしく、先に降りるように女性を目で促す。一方、女性のほうも、「いや先生が先に」と、こちらも目配せ。譲りあった末、結局、A氏が先に降りて二人は4階のフロアを歩き出した。
そこで、本誌記者はA氏に声をかけた。
—A先生ですよね。
驚いたように振り向くA氏。だが、そこに動揺の色は見えない。