http://i.gzn.jp/img/2015/08/23/monkey-wolf-mutualism/00-top_m.jpg
人間は犬や牛などの家畜と共に生きることができる高い知性を持つ動物ですが、「オオカミ」と共生する「サル」がアフリカで確認されました。まるでオオカミを飼い慣らしているかのように見えるというサルですが、一体、どのような関係が築かれているのでしょうか。
アフリカ・エチオピアなどに生息するゲラダヒヒというサルは、体長約70センチメートルの大きさで、花や種子を食べ、草原や岩場に数十頭の小規模な集団を形成して生活しています。
これまで肉食獣と相容れないかに考えられていたゲラダヒヒですが、エチオピアの動物学者が、捕食者として天敵ともなり得るオオカミがゲラダヒヒの集団で共生している様子を確認しました。このオオカミはゲラダヒヒの集団内を悠然と動き回り、ゲラダヒヒも逃げたりオオカミを撃退したりすることなく、まるでオオカミがそこにいないかのように振る舞っていたそうです。
ゲラダヒヒとオオカミの奇妙な共同生活を観察し続けた研究者は、オオカミがゲラダヒヒの集団内に居るときの方が、単独行動しているときよりも獲物であるネズミなどのげっ歯類を40%も多く獲得している事実が分かったとのこと。つまり 、オオカミにとってはゲラダヒヒの集団で生活することはより多くの獲物をゲットするチャンスがあり、大きなメリット があるというわけです。
以下ソース
http://gigazine.net/news/20150823-monkey-wolf-mutualism/