フェイスブックで働きたかったら、悪いことは言わないから、本家の痛いところは突かないことです…ぶるぶる…。
同社にインターン内定が決まっていたハーバード大生が、位置情報共有設定の不備を指摘したら、感謝されるどころか内定が取消しになってしまったようですよ?
学生の名前はAran Khanna君。Khanna君はインターン開始まで待ってられなくなって、同社がAndroid版Messengerでユーザーの位置情報を集めていることを実証するChrome拡張機能を作ってみました。
フェイスブックはデフォルトの設定のまま使うと、MessengerのAndroidアプリで同じスレにいる全員に自分の詳しい位置情報が知れてしまうんです。フェイスブックで友達じゃない人にまで。
Khanna君は、これがよくわかる拡張機能を作って「Marauder’s Map」という名前で5月下旬に発表しました。
期待したとおり、同社の位置情報追跡にメディアの注目が集まり、デフォルトの位置情報共有設定のまま使うと、Messengerで自分の足取りがこんな細かいところまで追跡される!と知って世の中の人たちは真っ青。ちょっとした騒ぎになります。
Khanna君は製作目的をMediumの投稿でこのように書いてます。
“生活のデジタル化が進むにつれプライバシーが損なわれているという話は絶えず聞かされていますが、実際どう影響があるのかって話になるとみな曖昧模糊として実体がイメージできなくなる。だからこの拡張機能を書こうと思い立ったんです。”
すると発表から1日も経たないうちにフェイスブックから連絡が飛んできて、マスコミの取材には応じるなと口止めされました。言うことをきいて黙ってると、2日も経たないうちにまた連絡がきて、今度は拡張機能を無効にしろと言われました。言うことをきいて無効化したら、3日も経たないうちにまた連絡がきて例のインターンは内定取消しだ、と言われたんです。
そして9日後。フェイスブックはMessengerの位置情報共有にアップデートをリリースしました。つまりKhanna君は夏休みのインターンこそ叶わなかったけど、その前にやったことでフェイスブック本体のプライバシー設定が改善されたということになります。
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