2015年2月27日、環球時報は複数の海外メディアの報道を引用し
過激派組織「イスラム国」の戦闘員勧誘能力の脅威について伝えた。
「イスラム国」の戦闘員勧誘をめぐっては
トルコで行方不明になった18歳の韓国人男性が同組織で訓練を受けていることが判明したばかり。
これについて韓国の中東問題専門家は、男性はアジアでの勧誘活動の宣伝役に使われるだろうとの見方を示した。
韓国メディアは、インターネットを利用した「イスラム国」の宣伝に各国の若者が惑わされていると指摘。
ベルギーでは100万人に40人の割合で「イスラム国」に参加する人がいるという。
米国でも「イスラム国」に合流を試みた3人が逮捕され、世界各地に広がる同様の動きに警戒が高まっている。
さらに、米国メディアは3カ月前に米政府関係者が示した数字として
「イスラム国」が1カ月で1000人の戦闘員を集めたと紹介。
現在は約90カ国から2万人前後の外国人が戦闘員として組織に参加していると伝えた。
急拡大する「イスラム国」に比べ、これに対抗する動きに大きな進展はなく
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「組織を『成功』に導いたのは
現代史上例を見ないほどの勧誘能力の高さ」と指摘している。
欧米から組織に加わった人の多くはイスラム教の信仰を始めたばかりとみられており
ある研究者は「宗教の信仰にかかわらず、彼らの多くは反発心に突き動かされている」とコメント。
欧州出身の戦闘員と接触したことがあるというシリアの反政府武装組織「自由シリア軍」の指揮官も
「彼らは母国に対する憎しみが原因で、ここにやってきた」と述べている。(翻訳・編集/野谷)
http://www.recordchina.co.jp/a103264.html