YouTubeは世界で最も有名なウェブサイトの1つで、10億人以上の視聴者がいます。
そんなYouTubeの利益はプラスマイナスで「ゼロ」になっていると、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。
YouTube: 1 Billion Viewers, No Profit - WSJ
http://www.wsj.com/articles/viewers-dont-add-up-to-profit-for-youtube-1424897967
Despite a billion viewers, YouTube has zero profit
http://www.neowin.net/news/despite-a-billion-viewers-youtube-has-zero-profit
YouTubeは世界に10億人以上の視聴者数を持つ巨大な動画視聴サービスに成長しています。
その売上高は年間で40億ドル(約4770億円)にも上り、Google全体の広告売上高のうち6%を占めていますが
全体の収支でみると「差し引きゼロ」になっているとのこと。
これは大半のYouTube視聴者が直接YouTubeにアクセスせずに、FacebookやTwitterのようなSNSのシェア
および埋め込み動画を利用していることが要因の1つとなっています。
YouTubeを調査した報告によると、YouTubeでは「時々YouTubeを見る」というユーザーがほとんどで
実際にYouTubeを訪れているユーザーはわずかに9%。
この一握りの人が全体の85%の動画を再生しているというのが実情です。
この9%のユーザーの大多数は10代の若者。
そのため、広告主はYouTubeに広告を出すよりも、従来のTVスポットに重点を置いてしまうという結果を呼び込んでいるため
収益率が低下していると考えられています。
なお、これまでYouTubeに多くのユーザーを送り込んできたTwitterは30秒の動画ツイート機能を追加しているほか
Facebookも独自の動画再生機能を実装しており、YouTubeに頼らないサービス提供を始めています。
YouTubeの対抗馬ともいわれる動画再生サービス「Vessel」も登場するなど、オンライン動画業界の競争は激化の一途をたどっています。
GoogleはYouTubeの収益を増やすため、自社コンテンツへ数億ドルを投資しているほか
クリエイターへボーナスを支払って人材を確保するなど、今後の定期視聴ユーザーの呼び戻しや増加を狙っているとのことです。
以下ソース
http://gigazine.net/news/20150227-youtube-zero-profit/