【社会】不登校を支える福井の現場に迫る 小中生向けフリースクール

1名無しさん@Next2ch:2015/02/25(水) 17:47:46.15 ID:GrMnzoo1

福井市中心部の住宅街に昨年末、「学校」が開校した。
空き家を改装した室内には6畳間の教室が二つ。こたつにはミカンが置かれ、本棚には漫画が並ぶ。
主に不登校の小中学生を対象にしたフリースクール「みんなの広場」だ。

 代表を務めるのが石田益資(よしもと)さん(34)=福井市。
福井県立大野高時代は生徒会長を務め「親が喜ぶ」と医者を志していた。
しかし「受験勉強を続けて幸せになれるのか」と疑問を感じ、センター試験を「ボイコット」。
英国や台湾の大学で学び、東京で翻訳の仕事に携わった。

 副代表の小野寺玲さん(25)=同市=は小学生のころから「命令口調の先生が苦手」で、中2の夏から不登校に。
卒業後は沖縄県のフリースクールに進み、小説と音楽に没頭した。
今は障害者の自立支援に関わるNPO法人で働いている。

 昨年夏、偶然出会った二人。既存の学校になじめない子どもの居場所をつくろうと思い立った。
「子どもの気持ちを尊重する」「好奇心を伸ばす」「幸せについて考え、自身や未来を肯定的に捉える」。
三つの理念を掲げた。

 不登校の子を持つ福井県内の親の会「やよい会」などによると、小中学生対象のフリースクールは県内初。
開校に当たっては同会も後押しした。

 来る時間、帰る時間、食事の時間は自由。夏休みの宿題や通知表、頻繁な試験はない。
自分のペースで好きな科目を自由に学ぶ―。
英国の大学で国際関係学の修士号を取得し、福井市内の塾で英会話を教える石田さんは
「実践的な英語力を磨き、国際感覚を養いたい」と熱く語る。

 現在は週3日の開校で、常時、通う子はまだいない。
1週間に1回訪れる福井市内の中学2年、健太君(仮名)は小学生のころからいじめに遭い、中学1年の夏から約半年、不登校だった。
今は登校しているが「学校は『いつまでにあれしなさい』っていうのが多くてストレス。
ここはどんな話も聞いてくれる」と屈託なく笑う。

2名無しさん@Next2ch:2015/02/25(水) 17:48:46.41 ID:GrMnzoo1

 福井県教育委員会によると2013年度の調査では
県内の不登校は小学114人(全体に占める割合0・26%)、中学501人(同2・10%)、高校340人(同1・47%)。
比率はこの10年、ほぼ横ばいが続く。
小野寺さんは「既存の学校には秩序や我慢強さを育てる良さはあるが、一カ所に集まり何かをするということが苦手な人は一定数いる」
と学びの選択肢を増やしたいと言う。

 「娘は今、就職に向けて前向きに頑張っております」。
安倍首相は12日の施政方針演説で、中学時代に不登校になり、フリースクールとの出会いで自信を取り戻した女性の母親からの手紙を紹介。「多様な学びを国として支援していく」と強調した。

 文部科学省は1月、フリースクール支援の在り方を議論する有識者による初会合を開いた。
法令上の正式な教育機関と位置付けることや、財政的支援の仕組みなどを検討し、15年度中に報告をまとめる。

 「不登校は社会からこぼれ落ちたのではない」と石田さん。
「10年後こんな大人になりたいと夢を持てる、そういう場所にしたい」と力を込める。
公教育にない「居場所」と「学び場」を提供する挑戦が始まった。

 全国で約12万人いる不登校の子どもたち。
学校外の「学び」を認めようという議論がにわかに活発になる中、福井県内のフリースクールや、悩みを共有する親の会を訪ねた。

 フリースクール 不登校の小中高校生らが学習指導を受けたり、体験活動をしたりする民間施設。
30年ほど前から広まり、文部科学省によると全国に約400あり、少なくとも2千人以上の小中高校生が利用している。
運営主体はNPO法人や保護者などだが、法律上の学校ではないため決まった形はない。
生徒数の規模は数人~100人を超えるものなど多岐にわたる。
在籍する学校で出席扱いとなるかは校長の裁量に委ねられている。

以下ソース
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/index_other.php?page=article&storyid=64980&storytopic=1


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